僕は未だに第五世代の iPod を使っている。時々、若い人に「こんなものを未だに使っている人がいるんですね」とか言われるのだけど、彼等は可哀想だ、と僕は思う。貧弱な再生系で、残響成分を中心に大幅に情報を間引きされた圧縮ファイルで、それも貧弱なイヤホンで音楽を聴くことに慣れ切ってしまった彼等には、音質の問題からこの iPod に非圧縮ファイルで入れた音楽を非常に限定されたイヤースピーカーでしか聴かない僕が聴いているこの音は、聴こえていないのだろうから。
その僕にとって、RockBox の存在も欠かせない。第五世代 iPod のファームウェアが抱える制限を、幾分かでも緩和してくれるこの RockBox のおかげで、僕は未だにこの骨董品になりつつある iPod を現役で使用できているわけだから。
深夜に、この iPod と MDR-CD900ST で聴く音楽の時間が、僕にとっては人生の至福の時間である。このイヤースピーカーもそろそろ更新の時期なので、今度はMDR-7520 にするか、それとも思い切って STAX にするか。しかし STAX だと金かかりそうだよなあ。アンプ作るにしても高電圧だし。ううむ。
僕にとって生命科学は専門外だし、今回のあの件に関してあまりどうこう言う立場でもない。ただ、行き掛かり上、僕に対してゲスな質問を投げかけてくる輩も居るわけで、ひとつだけここに書いておこうと思う。
この業界、まあ色々な方がおられるわけだけど、ひとつだけ言えるのは、四知というものを魂に刻み込んでいない人は、この稼業に関わってはいけないのだと思う。僕の場合は、まだ年端も行かない子供の頃に、小澤武先生という方にこの言葉を教えていただく機会があった。噛んで含めるようにこの言葉を一緒に繰り返してもらっていたおかげで、あんなことをせずに済んだのだろうと思う。彼女は残念なことに、そういう機会も、そういう師もおられなかったのだろうと思う。しかし、その結果であるあの愚行は残念ながら彼女の罪だし、彼女はもうこの稼業には一切関わる資格はない。野依氏が「教育し直す」という言葉を出したとき、彼の仏心みたいなものを垣間見た思いがしたのだけど、それは彼女に対してではなく、彼女のユニットに関わるポスドクや学生達に向けられるべきものだと思う。この罪はそれ程に深いものなのだ。これだけは、書いておこうと思う。
昨日から今日にかけて、この Lumninescence を含む thomas のコンテンツ一切にアクセスできない状態になっていました。ここにお詫び申し上げます。
原因は、web サーバ関連のアップデートに伴い、アクセス管理に使用していた blacklist が読み込めなくなったためだと思われます。本来ならサーバ管理会社と協議してサーバ側の原因特定を行うべきところですが、さすがに最近その時間が作れません。とりあえず、blacklist に関しては対策がまた必要なところですが、まずは復旧させましたので、今後ともよろしくお願いします。