期日前投票

久しぶりにここに書くわけだが、今日は期日前投票の顛末を。と言ってもいつも期日前投票だし、初日の最初の時間に行くのは今回で二度目なのでそう新鮮な話でもないのだけど、少しでも選挙にアクティブに参加してもらいたいと思いつつ、これを書くことにする。

まず昨日の話から。昨日は愛知県・名古屋市の地方選挙立候補の受付日だったわけだが、申し込んだがはやいか皆行動を開始するようで、昨日のうちから選挙カーの声やら何やらで騒がしくなっていたわけだ。

そんなとき、私のスマホが鳴ったのだ。出てみると、

「もしもし、Thomasさんのお電話でよろしかったでしょうか」
「はあ、そうですが」
「こちらは××選挙事務所の者ですが、今回の選挙、投票の程、よろしくお願いいたします」

面倒だなあ、と思い、はいはい言って切っちまったんだが、考えてみるに、

  • 何故私のスマホの番号を知っている?この番号はそこここに公開しているものではないんだが。
  • 何故私が××の立候補している選挙区内の住人だと知っている?つまり名前・住所・電話番号がセットになって手元にあるということか。
  • それらを何処からどうやって入手したんだ?
……と、考えれば考える程に腹立たしい。この候補には絶対に入れるものか、と、心中焔立つ思いである。ここに候補者名や所属政党名を出してやったって一向構わないんだが、それは武士の情けでやらずにおいてやるが。こういう倫理観でこのご時世に政治も何もないもんだと思うけどね。ああ、ひとつだけ書いておこうか。国会議員の経験もあるのに何考えてるんだか(これでほぼ特定できてしまうけどねえ)。

……という、何とも厭なことがあったわけだけど、選挙に関しては、前々から期日前投票で早めに済ませることにしていたし、明日の朝は時間もあるから、朝一番で行って済ませてしまおう(そして××には絶対に入れたらん)……と決めたのだった。

そして今日。私の最寄りの期日前投票所は名古屋市東区役所。期日前投票は8:30からなので、少し前に着くように家を出た……んだが、ある抜け道を行くと極めて短時間で着いてしまい、ゆっくり自販機でコーヒーを買ったところで8:15。

期日前投票所には必ず懇切丁寧な掲示が出ているものなので、それに従って進めばよろしい。区役所の守衛所のある裏口に入り、守衛さんに挨拶してからエレベーターで3階に上がる。早く行くと迷惑になる場合もあるかもしれないが、ここの場合は投票所の手前に長いベンチがあって座って待てるので。

市職員の人だと思うが、既に立って待っているのでまずは挨拶。葉書は既に記載済なのでチェックしてもらい、今回は持っていってもらった。15分間ベンチに座って待つ。投票所の関係者は慌ただしく動いているが、投票者は私の後に3人程。いずれも年配の方ばかりで、私はかなり浮いていた。

職員から「最初の投票者へのお願い」がある。投票開始時にまず投票箱の中に何も入っていないことを投票者が確認し、その後に箱を閉じて投票を開始することになっているので、一番の私にその依頼があるわけだ。これは知っていたのではいはいと引き受ける。

投票の開始・終了は秒単位で確認した上で行われる。残り1分を切ったところで、117(今時皆さん使わないっすかねえ、電話の時報って。でもこういうときは便利ですよね)の音声が流されて、8:30:00 になったところで投票所に入る。中の人々が一斉に挨拶してくるのでこちらも挨拶。

まず名古屋市議会議員の投票。用紙に氏名を書いて持っていくと、投票箱の上蓋を外した状態で中の確認を促される。確認したところで蓋を閉め、そこに私が投票用紙を突っ込む。次いで愛知県議会議員の投票。用紙の色が違うだけで、後の手順は全く一緒。終わったところで投票済証を受け取り部屋を出る。

……と、こんな感じ。初日の朝一は挨拶、挨拶という感じである。投票所の人々も「さあこれからだ」という感じだし、雰囲気がすこぶるよろしい。ダルそうな顔して寄ってくるゾンビみたいなメディア関係者もまだ来ていないしね。

そして、選挙に参加しているという実感をこうも感じることってなかなかないと思う。朝、ちょっと早起きして皆さんにも体験していただきたい。18歳の人達も、可能であればこのタイミングで行ってみてもらうと、選挙に関するイメージが少しは変わると思うのだが。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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