トびます
思えば、SD カードというものを使うようになったのは、まだ僕が Nokia のケータイを使っていた頃からだった。Nokia のケータイでは、特に SD カード絡みのトラブルに遭遇することはなかったのだけど、今も時々使っているスレート端末を買ってから、大事な文書の PDF ファイルを突っ込んでいたカードが飛ぶ、ということに、何度か遭遇するようになったのだった。だから、僕は SD カードというメディアをあまり信用していない。
SD カードのトラブルで不可解なのは、抜き挿ししているときに発生するのではなく、普通に読み書きしているときに突然トラブルが発生する、ということだ。スキャンした漫画の JPEG ファイルがいきなり部分的に壊れたり、ファイルビューアで中身を見ようとした途端にアクセスできなくなったり……これは本当に予想し難い。
そして、同じような状況に、まさに昨日見舞われたのだった。せっかく入れた Laura Nyro の曲が途中でブツ切れになっている……おかしいな、と思いつつ、ファイルを入れ直していたところ、急に書き込みができなくなって、unmount した後に再び mount しようとしたら……もうできない。おいおい、勘弁してくれよ!
かくして、僕の iPod の記録媒体はトんでしまったのだ。これは参った。いや、世間の人にしたら、128 G なんて欲張っているからだ、とか思うのかもしれないけれど、僕は圧縮音源が聞くに耐えないので、音楽は基本的に無圧縮か可逆圧縮形式でしか持ち歩かないのだ。だから、この容量が必要なわけで、そこらのハイハットがシャリシャリ言ってたり残響が無惨に間引きされていたりするる MP3 で満足できる人々には、僕が大容量を必要とする理由なんか分かりゃしないだろう。
復旧させるにしてもなあ……大事をとって SSD を入れるとしたら、1.8 inch ZIF 対応の機種だと1万数千円するんだよな……SDXC カードを買うにしても、ノーブランドでない品だったら1万位するし。さあ、どうしたものか……