ギマギマ
皆さんは「ギマ」という魚をご存知だろうか。
先日、仕事帰りに近所のスーパーに寄ったとき、頭を落として皮を剝いた状態のものが異様に安く売られていた。しかも横には巨大な肝が付いている。ということで、買って帰って煮付けにしてみたのだった。身が厚いので何度か返しながら煮ていくと、背骨から収縮した身が剥れてきた。鮮度が良い証拠だろう、と思いつつ、鍋から皿に盛り付けたときに、まずその肝(一緒に鍋に放り込んでいたのだが)から出た脂の量が尋常ではないことに気付いた。まるで屋台のラーメンみたい……うーむ。と首を捻りつつ、箸を付けてみてまた吃驚、である。何なんだ、この身は?
とにかくその食感は、はっきり言うが魚のそれとは思われなかった。引き千切らなければ身が切れない程弾力があるそれは、はっきり言って獣の肉だ。ほろほろっとした白身(白身は白身なんだが)を連想していた僕の予想は完全に裏切られた。
翌朝。流しに置いてあった皿を見て、更に驚愕させられた。まるで脂の多い肉でも食べた後のように、白く脂が固まっている。おいおい、これ魚なんだろう?何なんだ一体。
まあ、しかし、得難い経験だったかもしれない。もしギマを食べようとして、料理の前に検索、ということでここに辿りついた方がおられたら、十分覚悟してから食べられることをお薦めする。味は悪くないんだけどねえ……
2014/11/13(Thu) 14:45:44 | 日記