20151101 その後

拙 blog "20151101" で、名古屋市西区の市立名塚中学校のいじめに関する話を書いたわけだが、その件でこんなニュースが流れた。

「いじめなくす」決意の歌 自殺名古屋の中学校

「僕も一緒に考えるから 勇気をもって今を変えよう 前を向いて」――。名古屋市西区の市立中学1年の男子生徒(当時12歳)が昨年11月、いじめを苦に自殺してから4か月の1日、同校で月命日の集会が開かれ、生徒たちが「いじめをなくそう」との願いを込めた曲「ほら、笑おう」を初めて披露した。

「命の大切さをかみしめながら聞いて下さい」。生徒会役員の女子生徒が、体育館に集まった全校生徒約500人に呼び掛けた。ステージに上がった有志の約40人が亡くなった生徒に思いをはせながら歌い上げた。

生徒会が昨年末、「何か出来ることはないか」と曲作りを提案。生徒207人から思いの詰まった言葉が寄せられ、有志の生徒がまとめて歌詞にした。紡いだ言葉には「男子生徒を絶対に忘れない。希望を持って前に進んでいこう」との思いがにじんでいる。

学校を通じて作曲を依頼されたのは、大阪市の音楽家shiho(本名・そう志帆)さん(29)。「生徒たちの前向きな思いに応えて、明るい曲調になるようにした」という。

校長は「いじめの原因がまだはっきりしていないが、生徒が自主的に曲を作り上げたことに価値がある。前を向くきっかけになってほしい」と語った。

2016年03月02日 読売新聞

いやはや、げんなりする。

まず、校長自身が言っているわけだが、いじめの原因に関しては何も明らかにされていない。いや、いじめがあったことも、それに関わっていた生徒が誰かも、この中学の生徒は皆知っているのだ。しかし、この名塚中学校では、まともに事件に関しての総括が行われていないのだ。それで歌だ?お話にならない。何よりもまず、順番が違うだろ?

「生徒が自主的に曲を作り上げたことに価値がある」ハァ?違うだろう?何処ぞからシンガーソングライター呼んできて作らせただけだよね。しかも、前にも書いた通り、これが名古屋市立明豊中学校における「成功経験」の二番煎じだというのは自明である。いやはや、本当に、反吐が出る思いだ。

2016/03/02(Wed) 13:06:45 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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