私が名古屋の公的教育を信用していない訳

私は名古屋に暮しているわけだけど、何度かここにもこの土地に関して批判を記してきた。思えばこの土地に来て十数年が経過したわけだけど、一向に愛着など湧かないし、未だに異邦人の感覚があって、この先(私がこの土地に居るかどうか分からないけれど)もそれは変わらないだろう。この土地を終の栖にする気などさらさらないしね。

で、だ。一応私は教育に関わって鬻いでいるわけなのだけど、この土地の(教育委員会が関わるレベルの)公的教育システムは信用できないと思っている。中学生の自殺に対する学校や教育委員会の対応など見れば、私がそう思うのも納得していただけると思うのだけど、それも一例に過ぎない。他にも、げんなりさせられるネタは尽きないのだ。

そのひとつが親学である。名古屋市はこれに大層ご執心で、

などというページを未だに公開している。

名古屋市における「親学」の状況と問題点に関しては、日比嘉高氏のブログのエントリ『名古屋市教育委員会の「親学」について調べてみたらわかったこと』にまとめられているのでリンクしておくが……要するに、トンデモ要素あり、差別的要素あり、復古的要素あり、そして政治との接点あり、という代物である。よくもまあ、こんなものを公的教育システムに持ち込んでくれるよなあ、と思う。私は子供がいないのだけど、いやー子供がいたら大変だよなあ、と思うわけだ。

どうしてこういうものが「教育」にすり寄ってくるのだろう。我々は、この国は、何処に向かおうとしているのか。私にはその行く末に明かりが見えないのだけど。

2020/01/16(Thu) 11:41:44 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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