ビデオはどうやって流出したのか?
さて。世間では、この問題に関して、僕が書いた通りの騒ぎになっているわけだけど、ではこのビデオは、一体どうやって流出したのだろうか。
これに関しては、先にも書いたけれど、(9割位の確率で)今回のビデオは内部関係者からの流出だと言っていいと思う。秘術を尽くして、まるでスパイ映画のようなプロセスを経て今回の動画が流出した、と、考えるのはその人の勝手だけど、欲しい情報にネットワーク経由でアクセスできる可能性は決して高くない。この手の動画を、わざわざ HDD 内、それもネットワーク経由でアクセスできる場所にストアしておく人、というのは、公私の別なく少数派ではないだろうか。
しかも、今回の動画にはちゃんとタイトルがしつらえられている。画像でそれを出しておくけれど、
と、このような感じである。モザイクにしてある部分には、撮影者と思われる個人の名字が入っている。このようなかたちになっている、ということは、内部で動画を整理した「後」の状態にある動画にアクセスできる者、ということになるわけだ。今回のケースでは、海上保安庁・石垣海上保安部に所属する誰かが、内部から動画を持ち出して YouTube に投稿した可能性が高いだろう。
今回の事件は、たしかに APEC を控えた日本の危機管理において大きな問題を生じさせる事件である。しかし、その根底にある、今までまともにタッチされていなかった問題というものを、ちゃんとする必要があって、少なくともそういった政治責任が果たされていなかった、その責めがまずなされるべきであろう。だから、閣僚は遺憾だ何だとしたり顔でメディアに言う前に、まずは恥じ入り、そして責めを負え、と、国民は声を大にして叫ぶべきなのである。