警視庁公安部外事三課機密資料流出事件
標記の代物に関しては、既に皆さんメディアの方で色々聞いていることと思うのだが、今まで僕は積極的にこれを入手しようと考えなかった。僕自身が Winny のような P2P ソフトを使っていない(BitTorrent は使うことがあるけれど)ということもあるのだけど、今日の『報道ステーション』で、たまたまこの事件に関する話を見るまでは、試す気もなかったのだ。
で、『報道……』で、たまたま問題の文書のなかのひとつのファイルネームが見えたので、それを端緒に検索でファイル探索を試みたところ……目的の文書のアーカイブを取得するまでの所要時間、わずかに3分程であった。
以前から話には聞いていたけれど、これは放置しておいてはいけないもののように思う。公安の警察官10名近くの個人情報(家族の氏名・年齢や実家の連絡先などを含む)、ムスリムの調査対象者の個人情報等が何の保護もなく書かれているし、情報提供者の氏名まで書かれているファイルも含まれているので、何らかの情報提供を行った者が狙い撃ちにされる可能性は低くないだろう。
ところが、警察が目下この情報漏洩事件に関してどのような態度をとっているか、というと、「調査中」なのだ、という。否定も肯定もしない、だから漏洩しているファイルが実際に公安のものだと認められない以上、拡散防止の措置もとれない、というのである。しかしなあ……実際に、僕が web ブラウザと Google でちょこちょこ検索をかけたら、呆気なくこうやって入手してしまえる、この状態はあまりに問題があると言わざるを得ないだろう。警察官もさることながら、ムスリムの該当者にとっては、まさに生命の危機であるし、それに名前や職場の名称が書かれてしまっている人に関しては、これはもはや生活の危機である。今日、東京地検に守秘義務違反の疑いで刑事告訴したそうだが、もはやダンマリでやり過ごせる状態ではない。一刻も早い対応がのぞまれる。
Re:警視庁公安部外事三課機密資料流出事件
北川氏と辻元氏の関係は僕も知りませんでした。ちなみに北川氏の最新のコメントらしきものを発見。http://www.hanmoto.com/diary/2010/12/03/516/
なんか都合の悪い部分の責任は皆警察に押っつけているだけのような……