プロメーテウス
ちょっとサボっていた referer のチェックをしたら、野原さんのブログからリンクしていただいていたことに気付く。
高田渡の歌というのは『値上げ』のことだと思う。これは有馬敲の詩に高田渡が曲をつけて歌っていたものだが、著作権覚悟で引用する:
高田渡らしい、シニカルな歌である。こういうのを「なしくずし」と言うのだろうが、何事か責任を以て言わなければならない立場の人が、情報を小出しにして、確信犯的な「なしくずし」で民意を操作するということは、僕もあってはならないことだと思う。値上げは ぜんぜん考えぬ
年内 値上げは考えぬ
当分 値上げはありえない
極力 値上げはおさえたい
今のところ
値上げはみおくりたい
すぐに 値上げを認めない値上げがある
としても今ではない
なるべく値上げはさけたい
値上げせざるを得ないという
声もあるが
値上げするかどうかは
検討中である
値上げもさけられない
かもしれないが
まだまだ時期が早すぎる値上げの時期は考えたい
値上げを認めたわけではない
すぐに値上げはしたくない
値上げには消極的であるが
年内 値上げもやむを得ぬ
近く 値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ
値上げにふみきろう
原子力に関する話をするときに、僕はいつも「プロメーテウスの火」という言葉が頭に浮かぶ。神だけのものであった火を人にもたらしたプロメーテウスは、ゼウスによって山上のとりことされ、生きながら肝臓をハゲタカについばまれ続けるという責め苦に苛まれた。プロメーテウスは不死だったので、ついばまれた肝臓は夜のうちに再生し、翌日またついばまれる。そして死んで解放されることも能わない。まさに地獄の責め苦である。
プロメーテウスが火と共に人にもたらしたとされる知恵で、僕達はどうやって生きていけばいいのか。これはこれから僕等が皆各々の頭の中で考えなければならないことだろうと思うのだ。もはやプロメーテウスの火なしに日々を営むことが出来なくなっている、この日本で。