北川氏の patch を試す
先回の blog で書いた TeX Live 2011 であるが、一部を除いては問題なく使えている。以前に書いた『誰も教えてくれない聖書の読み方』新共同訳ガイド をタイプセットしようとすると、jsbook.cls を使った場合に、整形内容が紙の外に大きくはみ出してしまうのが、目下の悩みのたねである。まあこれは何となく理由は分かる……12 pt で整形しているので、TeX と dvipdfmx の内部処理的には、一度大きな整形結果を作成し、その後に紙の大きさに合わせて縮小をかけて配置しているはずである。おそらくそのプロセスで何かしら問題が発生しているのだろう。
日本語化 TeX の進化は未だ進んでいる。奥村氏の「TeX フォーラム」でも、日々あれやこれや情報が飛び交っているのだが、e-pTeX でおなじみの北川氏が、TeX Live 2011 に向けた日本語化 patch を公開している。現在 make 中なのだが、特に問題も発生せず、うまくいっている模様だ。
で、早速使ってみたのだが……うーん。何か足りない模様。時間のあるときに原因究明を行うことにして、今は TeX Live 2011 を普通に使うことにしておく。