大掃除
たまには端末の大掃除をしなければならなくなる。僕の場合は、Debian GNU/Linux、それも sid と呼ばれる「不安定版」を使用しているので、設定ファイルなどのこともあって、時々は clean install をした方がいいことがある。そんな訳で、昨日から今日にかけて、その作業をちょこちょことやっていた。
Linux の環境は、
netinst 用の ISO image をダウンロードして CD-R に焼き、いくつかの設定ファイルをバックアップしたことを確認してから、CD-R から boot してインストールを行う。X も入れない状態でのインストールを終了してから、apt-get で XFCE4 を入れると、依存関係を満たすための最低限の X 関連 package が入るから、ついでに synaptic を入れて、どんどん必要なパッケージを入れていく。IME は最初 uim に変更しようかと思っていたのだけど、Emacs のキーバインドとぶつかるので SCIM で継続することにする。
一通りの準備が整ったところで、
妙に感心しつつも、今度は Intel Compiler のインストール。僕は Fortran な人間なので、icc と ifort の双方を install する。実はこれらは libstdc++5 がないと動作しないのだが、sid には libstdc++6 に上げられているので、lenny のパッケージを恐る恐る入れてみる。前はこれで問題なくいったはず……よしよし、問題なしですな。MDBNCH などをコンパイルして、問題なく動作することを確認する。
今の sid の一番の問題点は、iceweasel(Debian 版 Firefox)が非常に不安定で、すぐ落ちてしまう(後記:ライブラリ周辺の update により解消)ことなのだけど、これはとりあえず辛抱する(そもそも w3m とかの使用頻度が低くないし)ことにして、xine や mplayer などの最低限のマルチメディア関連ユーティリティを整える。しかし……うーん。音が出ませんねぇ。alsa 周辺で何かあったのだろうか……とググってみて、
Sigmatel のチップを認識する際に機種毎の ID が設定されており、僕が使っている Dell inspiron 1501 の場合はこの ID になるとのこと。設定・認識後、alsamixergui でミュートを解除すると、問題なく音が出るようになる。options snd-hda-intel model=dell-m26
以前は Rosegarden を何とか動作させていたのだけど、DAW は Cubase に統一することにしたので、今回は jack 等の(結構これが面倒なんだ…… kernel にパッチあてたりせずによくなったけど)設定はなし。でも generic な kernel を使い続けるのは御免なので、現行の Linux-2.6.31.5 と Linux-2.6.32-rc5 を build する。
……と、まあこんな感じで整ったわけだけど、ちょっと悩んだのが、Emacs をどうするか、という話。もともと僕は常に cvs で GNU から落としてきたソースを自分で build していたのだけど、最近は Emacs も関連ユーティリティも sid で配布されているパッケージが充分新しいので、それを入れていて特に問題もなかった。しかしなぁ……前みたいに icc で build したのを使うというのも悪くはないかなぁ……と思いつつも、いやいや sid 使ってる時点で充分 unstable なんだから、それ以上不安定要素を増やす心配もあるまい、と思い直す。
で、今度は physical に大掃除だ、と、キーボードや CPU fan 等を片っ端から掃除機で掃除する……パンタグラフ式のキーボードはちょっとした夾雑物で動きが悪くなるのだけど、これでキーが浮いた感じからは解放されそうだ(でもタッチは最悪だけど)。まぁ今回は、こんなところまで、かな。