何が問題だったのだろう
北川弘典氏が「TeX Live 2011 への追加日本語パッチについて」というページで公開されている TeX Live 2011 日本語拡張パッチに関して、どうも不可解な現象が起きている。
実は、これまで、このパッチを使いたいと思いつつも使えない、という状態が続いていた。正確には、
と今まで公開されているうちの、tl11supp-110726.tar.xz から tl11supp-110825.tar.xz に関して、日本語拡張版のバイナリ生成がうまくいかない状態だった。幸いなことに、TeX Live 2011 の pTeX / pLaTeX はちゃんと動作するので、『TeX Live を使おう ―― Linux ユーザと Mac OS X ユーザのために ――』で公開しているようなことをして、今まで使っていたわけだ。
で、先日、tl11supp-111023.tar.xz が公開されていることに気付いた。まあ今回もダメなのかなあ……と、駄目元でビルドを試みたら、何と、さっくり成功するではないか?
こうなってくると、「じゃあ何故駄目だったんだ?」ということが気になってくる。poppler 周辺とか dbus 周辺とか、何か所か(このビルドの直近に改変したシステムの箇所)に当たりをつけてみたけれど、未だに原因は判然としない。今、tl11supp-110825.tar.xz のビルド(中断することは既に確認済)の各プロセスの標準エラー出力をリダイレクトして、詳細に問題箇所を特定する作業を始めているけれど……それにしても分からない。何が問題だったのだろうか?