gnuplot から pyxplot へ

ちょっとグラフを描く用事があって、Microsoft Excel ならぬ LibreOffice で描かせようかと思っていたのだが、美しくないのでほとほと厭になってしまった。久々に Ngraph かぁ? とソースを調べてみたが、Open Motif ベースで書かれているようだ…… Lesstif でも make できるんだけど、どうも日本語周辺に起因するらしき segmentation fault で落ちてしまう。

普段グラフを書かせるのには gnuplot を使うことが多いのだけど、今回は少々体裁を整えたい。gnuplot はこの辺が難しい。学会の発表原稿だと、上からキャプションを貼り付けたりするのだけど、今回はその手間を惜しみたい。さあ、どうしようか。

などと考えていて、ふと PyXPlot の存在を思い出す。そう言えば、どうして今まで使わなかったんだっけ……そうそう、Debian GNU/Linux の pyxplot は TeX Live のパッケージと不可分なので、Debian の TeX Live を入れたくない僕にとっては手を出し難かったのである。うーん、そう言えばソースをちゃんとチェックしたことなかったなあ……とチェックしてみると……なんだ、これなら /usr/local 以下に入れれば問題ないじゃん。ということで、さくっと make してインストールする。

基本的には gnuplot と同じく コマンドラインベースなのだけど、gnuplot とは違って、出力は EPS になっていて、gv をフロントエンドとしてそれが表示されるようになっている。キャプション等は TeX で整えられているので、これはかなりいい感じである。

もちろん、そうだからと言って、僕の手元のシステムから gnuplot が消えるというわけではない。しかし、僕自身が今後使う場合は、おそらく pyxplot を使う比率が非常に高くなるのではないだろうかと思う。だって、コマンドラインで使う感覚は全く変わらなくて、TeX の力を借りた postscript ベースの出力が得られるのだから……明日、早速ガシガシ使う予定である。

2011/11/27(Sun) 23:27:12 | コンピュータ&インターネット
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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