それはわざとやっているんですか?
今日は広島に原爆が投下された日である。僕自身は広島や長崎の出身というわけではないけれど、僕の郷里の水戸も、焼夷弾による絨毯爆撃で一面の焼け野原にされた土地で、幼い頃からそのときの話を聞いて育った。そして、自然科学を学んだ者として、あの日の広島や長崎で何が起きたのかが、様々な視点から定量的に見える目を養ったので、この日の意味はますます重いものになっている。
さて、今日の平和祈念式典だが、僕は映像を見て、一瞬「え?」と我が目を疑った。しばし画面の周囲を見回し、やはり自分の見たものが間違っていないことを認識したときに独り言ちたのが、標記の「それはわざとやっているんですか?」という言葉であった。皆さん、僕が何を言いたいのか、お分かりになるでしょうか。
まあ、せっかく首相官邸が写真を公開しているので、それをここにリンクしておこう。
注目していただきたいのは、ネクタイである。野田首相とそれ以外の来賓のネクタイを比べると……お分かりだろうか。他の来賓は皆黒ネクタイをしているのだが、野田首相はブルーのストライプのネクタイを着用しているのである。
僕は別に枝葉末節をつつきたいわけではない。しかし、言ってみれば、原爆で亡くなられた人達の法事に来ているような状況で、黒ネクタイを着けないというのは、これは一体どういうことなのだろうか。
僕はこのことが気になって、他の人達の服装も一通りチェックした。その結果、来賓で黒ネクタイを着用していなかったのは、野田首相と、同じく民主党の馬淵澄夫議員だけだったようだ。各政党の代表者や、話題になった馬場
そもそも、政治家というのは、冠婚葬祭に行くのが仕事の一部のようなものである。だから必ず、白と黒のネクタイ、そして、そういう場に出向いても差し支えない色のスーツを準備している……はずなのだ。もし本人が呆けて忘れていたとしても、秘書や側近が手配していて然るべきだろう。朝早くて買えなかった、などという言い訳は通用しない。広島の民主党支部に電話して、誰でもいいから式典の間だけ黒ネクタイ貸してくれ……とでも頼めばいい。それで済む話のはずなのである。しかし、野田氏も馬淵氏も、そしてその周囲の人達も、それをしなかった。
この日の来賓の一例を挙げると、自民党の谷垣総裁は、本人は勿論、秘書も、ちゃんと黒ネクタイを着用していた。やはり、どう考えても常識はこちらの方なのだろうと思うのだが……そうなると、やはり標題の問に戻らざるを得ないのである。野田さん、それはわざとやっているんですか? と。
Re:それはわざとやっているんですか?
わざとでしょうねえ。最近ネトウヨが言う話も強ち間違ってないと思うようになってきました(笑)