遅まきながら
Google Chrome を使うのをやめることにした。
理由は簡単で、Google Chrome はブラウザに関するかなりの情報を google に流しているからである。この半年位で見ても、google のユーザ抱え込みの様子は目に余る。さすがに僕も、このまま唯唯諾諾と使い続ける気にはなれなかったのだ。
ただし、Google Chrome が優秀な web ブラウザであることは否定できない。だから今更 Firefox に戻る気にもなれない。ということで、SRWare Iron を使うことにした。SRWare はドイツにあるセキュリティ関連の会社なのだが、ここは Chromium からユーザ情報送信等の機能を外したブラウザを作り、これを Iron という名で配布している。前からこのブラウザの存在は知っていたのだが、ここ最近の Google Chrome の状況にさすがに我慢ができなくなってきて、今日、ついに移行したわけだ。
Iron を使う上での問題はふたつある。ひとつは、よりセキュアとは言え、一私企業にブラウザを依存するようなかたちになっていいのかどうか、ということ。もうひとつは、SRWare は apt-get / aptitude によるアップデートに対応していない、ということである。まあ前者は今迄だって Google に依存していたわけだから、完全に受け入れ難いというわけではない。後者に関しては、SRWare が twitter でアップデート情報を流している、ということが逆に不便(僕は twitter は時間の無駄遣いになるのであまり使用しない)なのだが、まあ時々チェックするようにすればいいんだろう……ということで、受け入れることにした。
それにしてもなあ…… Sun が Oracle に買収されたときも、Solaris のアップデートファイルの配布の話だとか Java のアップデートに関する話で、あーあざとくなったなあ、と思わされたものだが、最近の Google や Apple の抱え込みようにはちょっと恐怖を感じる。そしてそれを皆あまり疑問にも思わず受け入れている風であることに、それ以上の恐怖を感じるのである。