遅まきながら過熱対策
先日のことなのだが、kernel の build をしていたら、shannon-x61 が落ちたのだった。これはまずい。おそらく、ヒートシンクのグリスが劣化しているせいだと思うのだが、どうしたものか……あまり分解・組立てを何度も繰り返したくはないのだが、この場合は仕方がない。覚悟を決めて、ネットで放熱用グリスの性能比較記事などを探していたのだった。
まずグリスを購入しなければならない。最近はナノダイヤモンドグリス(おそらく CVD などで生成したダイヤモンド、というか DLC というか、の粒子を練り込んであるのだろう)が安くなっているので、3グラム程入った注射器型のものを購入する。翌日にはもう届いたので、早速 shannon-x61 を分解した。
最近ファンの調子も悪いので、本当だったらヒートシンクとファンも交換するべきなのかもしれないが、このファンは交換してからまだ日が浅い。猫と一緒に住んでいる以上、この手の補機に負担がかかるのは止むを得ないのだけど、まあこの辺は掃除機でガンガンに吸ってやって再利用することにする。ヒートシンクにやや多め(もともとそういう風に塗られていたので)にグリスを塗り、CPU と GPU に接触させてから筐体を組み上げる。
立ち上げようとすると、FAN Error が出て落ちる。えー、と思い再分解するが、ファンのケーブルのつけ忘れ、なんてヘマはやっていない。うーん。とりあえずまた組み上げて boot するが、ファンの回転数がセンサーから OS に帰ってきていない。おっかしーなー。ファンは一応ちゃんと回っているんだが。びくびくしながら、先日途中で落ちた kernel の rebuild をする。
kernel を更新してみると、今度はちゃんとファンの回転数も帰ってくるようになった。うーん。でも前の kernel でも、分解前にはちゃんと回転数が帰ってきていたんだけど……謎だ。まあでも、とりあえずちゃんと冷えるようになったので、これでよしとしましょうか。というわけで、ダイヤモンドグリスはおすすめである……と、書いておくことにしよう。