ふと読みたくなると

ふと、正岡子規の『歌よみに与ふる書』を読みたくなった。そういうときは岩波文庫で……というのが普通の人だと思うのだけど、せっかく青空文庫と TeX があるので、短い文章の場合は自分で版組みして PDF を作ってしまうことが多い。いわゆる青空文庫形式のテキストをダウンロードして、ルビや段落などの自動処理が容易なところだけ自動的に TeX の表現に置き換えて、それから後は手動で書き換えていく。

いつも悩んでしまうのが、ルビの割付けである。あまり原理主義的になるのも無意味だとは思うのだけど、機械的にルビを振るのも味気ないなあ、と思うと、ついつい細かいところを手でいじることになってしまう。こんなことに休みの時間を使うのも不毛なのかもしれないんだが……

で、出来上がったのがこれ。まあこんな感じでしょうかね。B5 で組んであって、ページを並べ換え、B4 の紙に両面印刷して中折りで綴じれば完成である。とりあえず印刷してから赤を入れるようにしよう。この作業には platex を使ったけれど、もう少ししたら LuaTeX-ja ベースに変えていくようになるかもしれない。このご時世に縦書きなんて、と思われるかもしれないが、こういうときには、やはり日本語には縦書きが必要なのだ、と思わされるのだ。

2015/01/05(Mon) 10:09:38 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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