ふと読みたくなると
ふと、正岡子規の『歌よみに与ふる書』を読みたくなった。そういうときは岩波文庫で……というのが普通の人だと思うのだけど、せっかく青空文庫と TeX があるので、短い文章の場合は自分で版組みして PDF を作ってしまうことが多い。いわゆる青空文庫形式のテキストをダウンロードして、ルビや段落などの自動処理が容易なところだけ自動的に TeX の表現に置き換えて、それから後は手動で書き換えていく。
いつも悩んでしまうのが、ルビの割付けである。あまり原理主義的になるのも無意味だとは思うのだけど、機械的にルビを振るのも味気ないなあ、と思うと、ついつい細かいところを手でいじることになってしまう。こんなことに休みの時間を使うのも不毛なのかもしれないんだが……
で、出来上がったのがこれ。まあこんな感じでしょうかね。B5 で組んであって、ページを並べ換え、B4 の紙に両面印刷して中折りで綴じれば完成である。とりあえず印刷してから赤を入れるようにしよう。この作業には platex を使ったけれど、もう少ししたら LuaTeX-ja ベースに変えていくようになるかもしれない。このご時世に縦書きなんて、と思われるかもしれないが、こういうときには、やはり日本語には縦書きが必要なのだ、と思わされるのだ。