過渡的時期をしのぐ
僕がメインで使っているのは Lenovo ThinkPad X230 という古い PC である。CPU が4スレッドのデュアルコアで、メモリを 8G 載せており、たまたま内部にふたつある mSATA のスロット(ひとつは wifi カードを挿している)に SSD を突っ込んで 1 SSD 1 HDD の構成で使っていることから、このご時世でも何とか使えているわけだ。この端末に Debian GNU/Linux sid と Microsoft Windows 10 を入れ、GRUB でデュアルブートにして使っている(仮想化すればいいのに、とか言われそうだが、Windows の用途のひとつが音楽制作で、DAW に要求されるリアルタイム……に限りなく近い……処理に仮想化環境がフィットしないので)。メイン (> 99 %) の環境は Linux である。
Debian、特に sid を使っていると、upgrade に注意しなければならない時期というのがある。たとえば X 周りや GTK、perl などのバージョンアップの時期には注意しなければならない。主要なライブラリ等の更新を行う apt-get dist-upgrade をこの時期に軽々に行うと、依存関係の解決のために重要なパッケージがごっそり削除されてしまい、ウインドウマネージャが立ち上がらない等のトラブルに陥ってしまう。以前何度かやってしまい痛いめをみたので、今そういうことをやらかすことはまずないのだけど、時々「あぶねーあぶねー」となることがないわけでもない。
丁度今は gpg 周りでこういう状況になっているので、注意しつつ状況を見守っている。gpg が使えないとなると、パッケージの管理機構に重大な影響を与えてしまいかねないので。しかしねえ……いや、時間があれば、いっそインストールし直すのも悪くない、とも思っているんですよ。GTK3 ベースになってから、どうもシステムの状況が怪しい(ある種のウインドウを表示するのに著しく時間がかかる、等)のでね……でも今は忙しいし、精神的にもそういうゆとりがないしね。ThinkPad X シリーズの新しいのでも買って、システムの組み直し・移行、なんてことになればいいのだけど。
まあ、色々と……そう、色々と、過渡的時期をしのいでいる、今日この頃である。