またつまらぬものを……
斬ってしまった……というのは、ルパン三世の石川五ェ門のせりふだけど、google で検索をかけているときに、思わずこのせりふを口にしたくなってしまうことが多い。検索で引っかかってくるそういうものの中には、僕の精神世界を逆撫でするようなものがあったりして、思わずカチーンときて、心の平安を取り戻すのに苦労するはめになることも少なくない。
最近印象に残っているのが、18禁ゲームのタイトルである。いや、なぜ僕(18禁どころか、そもそもコンピュータゲームというものをしないのだから……今年でコンピュータ使い始めて30年、そんなもの飽きちゃいましたよ)がそんなものに到達するのかがとんと分からないのだが、嘘だと思う方は、是非以下の話をご一読いただきたいのである。
僕はカトリックなので、いわゆる千年王国に関わるような話は信じていないのだけど、fundamentalism などに関わる文章を書く関係で、黙示録やその周辺の文書に関する情報を探すことがある。で、先日、たまたま「メギドの丘」というキーワードで google で検索をかけた。メギドの丘というのは「ハルマゲドン」という言葉がそもそも表すものといわれている(黙示録 16:16 に「汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に、王たちを集めた。」とある)。で……検索結果の一番上に何が来ていたか、というと、これだ:
……いや、別に自由なんですよ、そういう名前の18禁ゲーム作るのは。ええ、自由なんですけど……何とも薄ら寒い気分になるわけですよ。
まぁ、それでも黙示録なんてのは別にまだいいのだ。つい何日か前に受けた衝撃に比べれば……そのとき僕は「秘蹟」というキーワードで検索をかけていた。「秘蹟」というのは、カトリックに代表されるクリスチャンにとって、神と人をつなぐ大切なものなのだけど、google の検索結果を頭から見てみると……
?何これ?ラノベ?はぁ。シリーズ化されてるんですか……い、いや、これ位で何がどうということも、な、ないんですよ。ええ。くじけず検索結果を見ていくと……
?何それ……
「戦うW変身ヒロイン触手淫辱アドベンチャー」
だぁ?あーやめてくれませんかねこういうのに「秘蹟」って。なんだかこう、痴漢を捕まえてみたら自分の親と同じ名前だった、みたいな気分になってくる……
というわけで、最近はおちおち検索もかけられない。なんとも厭な世の中になったものだ。