『誰も教えてくれない聖書の読み方』新共同訳引用集、完成
『誰も教えてくれない聖書の読み方』(ケン・スミス 著、 山形浩生 訳、 晶文社、 2001年)という本がある。聖書の中に実は存在している、我々の日常感覚からしたらあまりにトンデモな記述を辛辣、かつ痛快に指摘している本だけど、この本の訳で山形氏が使った聖書が、現行の新共同訳ではなく、日本聖書協会の口語訳・文語訳聖書なので、前々から、なんとかこの引用をすべて新共同訳聖書でできないものか、と考えていた。しかし、膨大なドキュメントを手で入力するのはあんまりだなぁ、と二の足を踏んでいたのだ。
そんなところに、「eBible Japan」と「DT Works クラウド型聖書検索」という2種類の電子化聖書検索サイトを発見した。日本聖書協会は財団法人なので、新共同訳の文書も public domain なのではないか、と思っていたら、どうもやはりそうだったらしい。で、ようやく重い腰をあげて、ケン・スミスの本の引用元をすべて新共同訳でフォローした XML document を書き始めた。誰かが既にやっているに違いない、と思いつつ、聖書でいちいち確認しながらのコピペにうんざりしながらも、ちょこちょこ暇をみつけては作業を継続した結果、今日、ようやく最後まで引用元をフォローしおおせた。
この労苦を簡単に public domain で公開するほど僕は犠牲的精神にあふれてはいないので、このアーカイブをどうするかは目下考え中である。もちろん、不用意に公開などしていないので念のため。まあ、何かのかたちで皆さんに公開することもあるかもしれない。