金姸兒選手は五輪憲章に違反しているらしい

これ、前から引っかかっていたのだが、金姸兒選手の付けたアクセサリーがオリンピック憲章に違反しているという可能性が指摘されているのだ。

今回問題になっているオリンピック憲章というのは、http://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2007.pdf の pp.88 に規定されている以下の条項である。

規則 51 付属細目
1. いかなる形の広告や宣伝活動、コマーシャル等も、人、スポーツウェア、付属品(より一般的には、選手もしくはその他のオリンピック競技大会の参加者が着用する衣類、使用する用具)に表示してはならない。ただし、下記細目8で規定される用品や用具のメーカー識別表示を例外とするが、かかる識別表示が広告目的で著しく目立たないことを条件とする。
(中略)
この規定に違反した場合は、かかる関係者の失格または資格認定の取り消し処分となることがある。本件に関わる IOC 理事会の決定を最終とする。

さて、では、以下の動画をご覧いただきたい。

これは先のオリンピック憲章に明確に抵触している。ただし、ここでのポイントは、最終判断が IOC の理事会でなされるということだ。IOC の現会長である、ジャック・ロゲ伯爵 Le comte Jacques Rogge は、腐敗と薬物汚染に関しては容赦しない、と明言しているけれど、サマランチ時代から、IOC は金で判断が変わるという一面を持っている。今回問題になっているJ.ESTINAが IOC に寄付でもしたら、この件がうやむやになってしまう可能性だってゼロではあるまい。それ以前に、日本の JOC や IOC、そしてスケート連盟の関係者から、この件に関する声が上がっている気配は皆無だ。世間の人々は、あーまたか、と諦め顔のようだし。

2010/03/04(Thu) 18:04:56 | 社会・政治
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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