無勉強?
mixi の Linux のコミュニティに「初心者のくだらない質問スレッド」というのがある。これの質問に時々答えようとするときがあるのだけど、やりとりをしているうちに嫌気がさしてしまうことが多い。世の中、自分の言う/書くこととか、他人の言う/書くことをろくに読まずに、ただ「教えろ」「教えろ」と言う/書く人が、どうしてこうもはびこっているのだろうか?
あまりにひどいので、あーここは「くだらない初心者の質問スレッド」なんだ、と理解して放置することにするのだけど、でも時々質問を読んで仏心を出してしまう。で……とある質問(この質問がそもそもおかしいので、率直に答えることが不可能なのだけど)に対して何事か書いたところが、
「無勉強で申し訳ありません」
無勉強じゃなくて不勉強じゃないの、日本語位ちゃんと書いてよ……ってな話になったわけだけど、世間で「無勉強」という表記がそんなに一般的なものになっているのだろうか?
ここで、試しに google でこの二つの単語で検索をかけてみる。すると、今日の夜の時点で:
- 無勉強 の検索結果 約 12,700,000 件
- 不勉強 の検索結果 約 8,730,000 件
それにしても、悪貨が良貨を駆逐する、とは、トーマス・グレシャムもよく言ったものだ。日本の未来がいかに暗澹としていることよ。
【後記】さっきふと思ったのだけど、努めて好意的に見ると、「無勉強」は「不勉強」と「無教養」を混同しているのか、という推論が成立する。まあそれでも、「無勉強」という言葉を平気で人前で使う輩が無教養かつ不勉強だということに、いささかの変わりもないけれどね。あと、「無勉強」の方が検索結果の数が大きいのは、ひょっとすると google の仕様かもしれない……「無勉強」という語が辞書にないから、「勉強」を検索した結果が入ってくる、ということが考えられる。