イギリス人ってなぁ……

最近、こんな動画が評判になっているのを皆さんご存知だろうか。

これはあるイギリス人カップルが結婚式を挙げているときの映像である。字幕が入っていないので、何が面白いのかを一応解説しておく:

  1. 花婿はかなり焦っていて、自分の誓いの言葉を言う前に花嫁の指に指輪を押し込んでしまう。花嫁は「ま〜だ」という体でこれを押し戻すのだが、この時点ですでに花嫁は少しおかしくなっている
  2. 司祭に合わせて誓いを唱え始めた花婿だが、焦りのせいか言葉が覚束ない。司祭が "lawfully" と言ったところの頭の l を発音し損ねて "wawfully" と発音しそうになり、"wawful...lawfully" と言い直すのだが、ぱっと聞くと "waffle...lawfully" と聞こえてしまったらしい。ここで花嫁・司祭・参列者が笑ってしまう
  3. 花婿、よせばいいのにリカバリーを図り "...and pancake" と言ってしまう。皆クスクス笑いの中、花嫁も悪乗りしてパンケーキを食べる真似をした後、身を捩って笑う
  4. 花婿、またもよせばいいのにリカバリーを図ったのか、司祭の方を向いて "I am scared this on my life." (「生きてて、こんなことになるのを恐れていたんですよ」…… というところか)と言ってしまう。司祭は努めて冷静になろうとしているが、とうとう花嫁が爆発。ひぃひぃ言いながら笑い出し、止まらない
  5. 司祭、爆笑する花嫁を見て肩をすくめ、横の立会人と顔を見合わせてから花嫁の落ち着くのを待つのだが、花嫁の爆笑は度を増すばかり。とうとう(よせばいいのに)一言: "It's O.K. for such things before.(大丈夫、こういうことは前もありましたから)などと言ったために一同大爆笑。
  6. いつまで待っても暴走花嫁が止まらない。花婿は誓いの言葉を続けようとするが、笑いをこらえながらなもので声がおかしい。困った司祭(よせばいいのに)が "The call for take a recess." (「休憩を求めます」……一応少し厳かに、裁判の休憩のときのように)と言う。それで和やかになりかけるが、花嫁は結局ひぃひぃ身を捩って笑い続けるのであった……
……と、まあ、こんな感じである。

The Monty Pison's Flying Circus なんかを観ていても感じることだけど、イギリス人というのは、こういうときに(日本人から見ると一種冷徹と言える位に)さらりとジョークを言う。聞く側も聞く側でそれを(日本人から見ると一種残酷と言える位に)拾って笑いのめす。でもそれは必ずしも皮肉に満ちたものではなく、権威的なものの滑稽な崩壊や、そこに残る微笑ましい状況に対する優しさを含んでいる。そういう意味で、大阪辺りの文化に近いものがあるかもしれない。大阪で十数年を過ごした僕にとって、こんな情景はたまらなく可笑しく、そして懐かしい。

2009/09/07(Mon) 10:01:37 | 日記

Re:イギリス人ってなぁ……

イギリスは食い物と治安はよろしくないですね、確かに。
よく他の国の人は、イギリスにはローストビーフ以外にまともな食い物がない、などと言いますけど、こういう国の場合、困ったときはイタ飯屋か中華に行けばなんとか……あとは自炊ですかね。
治安の方は場所によってピンきり(これはヨーロッパどこでも大概そうですけど)なので、街の hot zone(危険地帯……例えば鉄道の駅周辺とか)を把握して、そこにはあまり行かない(特に夜)、とか、そうやって自衛するしかないです。慣れてる人でも、僕の知人のケースで、 NY で hold up に遭って貴重品全部持ち去られて領事館に駆け込んだ、なんてのもありますから、娘さんにはよろしくお伝えください。
Thomas(2009/09/07(Mon) 17:44:57)

Re:イギリス人ってなぁ……

ええ話ですよねー。
ムスメも1日からイギリス行ってます。
100年前から住んでるみたいに住み心地がいいとのことですが
食いもんはまずい、というか旨いもんがないと言ってました。
で、昨日財布とカード全部すられました。
アホです。
まあ、いのちに支障がなければいいか。
guest(2009/09/07(Mon) 11:44:06)
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Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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