お前が言うなや
世の中では、しばしば「お前が言うなや」と言いたくなることがある。たとえば、何処ぞの国の総理大臣が、原発事故前は自然負荷の少ないエネルギーとして原発推進の立場を表明していたものが、何時の間にか、自分は前から原発反対派なんだ、その筋のオーソリティなんだ、などという顔をしていて、そればかりでなく、脱原発に賛成か反対か、賛成ならば自分の政党に投票するはずだ、などという話まで出ているわけだが、まさに「お前が言うなや」という話である。
さて。今回の話はそういうことではない。まずは僕の使っている shannon というコンピュータの話で……この shannon は、Windows Vista Home Basic 64 bit と、Debian GNU/Linux sid という二つの OS で使えるようにしてある。普段はほとんど Linux で動作させているわけなのだけど、この何日か、ちょっと WIndows 上のユーティリティを使う必要があって、特に昨夜は一晩ずっと Windows を立ち上げていた。こういうときは、実は僕にとっては堪らなく憂鬱になる。
丁度、U が似たような憂鬱を口にすることがある。U は仕事で使うスキャナがあって、これが Mac OS 9 でしか動作しない。U は何台か仕事用の Mac を持っていて、その中の1台の G4 が OS 9 と OS X のデュアルブートになっている。これを OS 9 でブートするのだけど、そうすると、ファンがそれはそれは喧しいのである。これには理由があって、G4 の筐体ファンは多段で回転速度が調節できるような仕様なのだけど、OS 9 ではこの調節が出来ず、回転速度が高回転側で固定されるのである。だから、OS X では静かなのに、 OS 9 だと、かなり凄い音がずーっと鳴っていることになる。
shannon の場合も、実は Windows で起動すると、CPU の冷却ファンが「グァー」っと回っている。しかし、shannon の場合、CPU ファンの調速は Linux よりむしろ Windows の方がうまくいっている、筈なのだ。つまり、この現象は、Windows の方が CPU の発熱が大きい、ということを示しているのだが、何か仕事をするときの動作は、Linux と Windows とで Linux の方が圧倒的に軽い。つまり、Windows の方が無駄にCPU の計算能力を消費している、ということなのだ。
Windows で普段回っているファンの速度位に、Linux での動作時にファンが回るときは……と考えると、深夜に git と GNU Emacs、そして Emacs 周辺ユーティリティのソースツリー更新と build を自動的に行うようにしているのだが、このときにそれ位回るだろうか。あとは……そうそう、kernel の build をしているとき位だろうか。まあ、意図的に CPU に負担をかけているとき(僕は make するときに、可能であれば -j オプション等でマルチスレッドで行うようにしているので)にはそうなるけれど、Linux を立ち上げているだけのときに、ファンの音が気になるような状態になったことはない。やはり、Windows は無駄に CPU リソースを食い潰しているのである。
さて。ここまで書いたところで、以下のリンク先をご覧いただきたい:
さぁ、皆さん、せーの、でいきますね。せーの、お前が言うなや、Microsoft !