英語は難しいなあ

先回の blog に書いたので、ふと聴きたくなって、納戸の奥から Phoebe Snow の "Never Letting Go" を出して iTunes / iPod に入れた。余談だが、もともとこの Phoebe Snow という人は、ニューヨークでブルース等の弾き語りをギターでやっていた人で、そのギターが聴ける 1st solo の "Phoebe Snow" の方がお薦めです(僕の持っているのは初期のデモも入っていて非常によろしい)……ただ、僕の大嫌いなロン・カーターがベースを弾いているのがちょっとアレなのだけど。まあそれはさておき、Phoebe Snow の "Never Letting Go" を聴き返していて、ん?と引っかかったのだった。

更に納戸の奥を漁ると、Stephen Bishop の "On and On" というベスト盤があるわけだが、これも今迄入れていなかったのを iTunes に入れ、聴き返す……うーん……なるほど。いや、何に引っかかったのかというと、歌詞の一節に、

I'm crazy about you, but I can't live without you.
というのが出てくるのであるが……日本人がもし同じことを書くならば、
I'm crazy about you, and I can't live without you.
と書いてしまいかねないなあ、と思ったのである。日本の学校の英語の授業でこの but / and が空白になった問題が出たとしたら、but という回答に自信を以て×をつける先生がいそうな気がする。しかし、だ。英語的に考えると、ここではむしろ but を使う方が正解なのである。

何故かというと、単純な理屈で、「単純肯定の文と単純否定の文をつなぐ」ときは but を使うことになっているからだ。日本語の上で考えると、「君に夢中なんだ」→「君なしでは生きていけないんだ」の→は「だから」なわけだけど、"I am crazy about you."→"I cannot live without you."の間の→は "and" ではなく "but" になるわけ。もちろん意味は日本語で「だから」をつないだ場合と何ら変わらない、ということになる。

2011/07/07(Thu) 20:02:13 | 音楽一般

Re:英語は難しいなあ

しばしば、コレを感じるんですよねぇ。。まったく難しい。。
おうむ(2011/07/12(Tue) 12:11:15)
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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