W32TeX
基本的に、僕は音楽関連の作業をするとき以外は Microsoft Windows を立ち上げることはない。勿論、基本的な UNIX 系のコマンドセットを入れ、日本語変換も SKKIME で行うようにして、perl や ruby も使えるような環境を整えているのだけど、無理して Windows を使う理由がないのだ。
しかし、僕の Windows のシステムで、アンチウイルスソフトを更新する時期が近付いているので、それに合わせてメンテをしているうちに、ちょっと入れてみようかなあ、と、ふと思ったのだった。最初は TeX Live にしようと思っていたのだが、Windows 版の TeX Live は未だに 64 bit 化されていない。それだったら、角藤氏の W32TeX を入れるのとあまり差がない(まあ TeX Live は tlmgr で常に最新の状態に維持できる、というメリットはあるのだけれど)。ということで、W32TeX を導入することにした。
基本的な導入手順は、角藤氏のページに書かれている通りである。彼のアーカイブは RING server 等に置かれているので、wget 等を利用してあるディレクトリにごそっと取っておいて、インストールを実行するだけである。
フォント埋め込み用のファイルや、先日導入した emath なども、Linux から NTFS パーティションをマウントして、全て C:\w32tex\share\texmf-local に流し込む。後は TeX Live 同様に、texhash で ls-R データベースを更新するだけである。
タイプセットしてみると、Linux 上で行うのと何ら変わらない。まあ、こんなものでしょうねえ。しかし……だったら 64 bit native の TeX Live を Linux で使う方がいいわけで、やはり Windows を使うことには何もメリットがないのであった……