LaTeX で用紙サイズがおかしくなるときは
実は、TeX Live 2010 以降に、妙な問題に悩まされていた。LaTeX の文書内でハイパーリンクを張るための hyperref というマクロがあるのだけど、これを使うと用紙のサイズがおかしくなってしまうのである。
具体的には、A4 よりもやや横に大きなサイズにタイプセットされてしまう。どうも、用紙サイズがレターサイズになってしまっているようで、\documentclass の引数に用紙サイズを a4paper 等と明示(って、普通明示するんだけど)しても治らない。困った挙句に、
\usepackage[a4paper]{geometry}と書いて押し込んでいたのだけど、こう書くと、文字のポイント数が小さくなってしまう。うーん……と、困っていたのだった。
で、何となくググっていたところ、『4403 is written(終了しました)』2010年2月 7日 15:15 に辿りついたのだった。なになに……
ポイントはPDFしおりの文字化け対策と用紙サイズが適切に認識されない問題への対応です.PDFのしおり文字化け問題は昔のエントリーを見てください.documentclassのオプションにpapersizeを付けてやると用紙サイズがdvipsやdvioutに送られます.詳しくはマニュアルを読んでください.参考にしたのはこの情報.だいぶ昔からあった問題みたい・・・.何故,オレが博論執筆していたときは問題が具現化しなかったんだろう??PDF のしおりが文字化けするのは既に分かっていて、これには対策を施していたのだけど、「documentclassのオプションにpapersize」というのは不明にして知らなかった。これを試すと……嘘のように簡単に、hyperref に関する問題が解決したではないか!
やはり、思い出したときにはマニュアルには目を通さなければダメだなあ、と、今更ながらに思い知らされたのであった。
2011/08/16(Tue) 19:05:25 | コンピュータ&インターネット