IPA フォント・Takao フォントの埋め込み
たまたま、何の気なしに『美文書作成入門』をパラパラ見ていたら、あれー俺ひょっとして勘違いしていたんじゃないか……と、ふと思ったのだった。端末の前に座り、 TeX / LaTeX のフォントマップをチェックしてみたら……あー、やっぱり。
僕は、Adobe-Japan1-UCS2 テーブルに関して、ちゃんと理解していなかったのだった。/AJ16 オプションを設定する場所を精査して作り直した「IPA ex 明朝 / ex ゴシックフォントを埋め込むフォントマップ」を使ってみると……おお、今まで IPA フォントで組版できなかった .dvi ファイルから、何の苦もなく PDF が生成できるではないか!
今現在、Debian GNU/Linux における標準的な日本語 TrueType フォントはTakao Fonts なので、同じように Takao ex gothic / ex mincho を参照するフォントマップを書くと……問題なく PDF が作成できる。まあ Takao フォントはもともと IPA 由来で、改変・再配布の制限をクリアするためにリリースされたものだから、出来て当然と言えば当然なのだけど、これで IPA / Takao の利用頻度が上がりそうである。それにしても、IPA という組織には一片の感謝の情も湧かない(なんたって IPA と言えば、あの悪名高き「Σプロジェクト」の胴元である)けれど、林隆男氏にはいくら感謝してもし足りそうにないなあ。