太明朝が……
最近、配布目的の PDF を作る必要が生じて、dvipdfmx でどんなフォントを埋め込むか、あれこれ思案している。
OTF パッケージを使って作成した日本語 PDF ファイルに使うフォントは、
- 明朝
- ゴシック
- 太明朝
- 太ゴシック
- 丸ゴシック
IPA / Takao フォントには、いわゆるウェイトがない。dvipdfmx のフォントマップに "Bold" というオプションを付与すれば、機械的にフォントを太くできるのだが、こうするとフォントが埋め込まれない。ということで、いくつかフリーのフォントを物色して、個体差でバリエーションを出せないか、と思って、あれこれチェックしていたわけだ。
字体をチェックした結果、太ゴシックには Monapo フォントを、丸ゴシックにはモトヤフォント(登録制で3種類のフォントを各々1ウェイトだけフリーで提供している)の「モトヤシーダ1」を使うことにした。さて……あとは、太明朝なのだけど……どうしよう。
オールドスタイルではあるけれど、肉付きという意味で言うならば、出島明朝などが使えそうだなあ、と試してみたのだが、やはりグリフ数に問題があるようだ。英数字を他のフォントから移植して使っているけれど、たとえば \ajLig{F}(OTF パッケージで規定される "°F"……華氏温度の記号)がグリフに含まれていないようだ。これ位だったら、$\!$\textdegree F などとすればいいだけなので別にいいのだけど……ううむ。グリフの表を作ってチェックしつつ、しばらく使って様子を見る必要がありそうだ。