久々に
昔の自分のやったシミュレーション結果を久々に見ていて、少々引っかかることを発見した。こういうときは、実際にやり直してみるのも悪くない。
何せ、このシミュレーションをやった頃は、Mac OS X の原型であるところの NeXT とか、1秒あたりで課金されるスーパーコンピュータなどを使ってひーひー言いながら計算をやっていたのが、今やごく普通のパソコンでもできてしまう。まさに、かのムーアの法則が、ダイレクトにこの世界に反映しているのである。
幸いなことに、基になるソースは作者の現在のサイトで公開されている。ダウンロードしてきて、まず手始めに GNU Fortran でコンパイルしてみると、まあありがちな話だが、時間を読み取る関数でコける。えーっと、gfortran ではどんな関数だっけ、あー stime でいけるのね、とブツブツ言いながらソースを修正すると、さっくりコンパイルが通る。確か、昔には COMMON 文絡みで、一月位かけて泣きながらソースを修正したような記憶があるのだが。
こうなってくると、貧者の最速コンパイラ(但し僕のような AMD ユーザにとってはその恩恵に与り難いわけなのだが)であるところの Intel Fortran でコンパイルしたくなる。よせばいいのにコンパイラを入れて、ああそうだ stime じゃなくて、DATE_AND_TIME を call して……とまたちょこちょこ書き換えてコンパイル。うむ。問題なく通りますね。
とかやって、またちょこちょこと計算をやっている。ある物質の安定性が、どうもこの計算では保証し難いような気配なのだが、どうだったっけ。昔は、某氏の文献値をそのまま使ったんだよなあ。あの当時、計算で追試するなんてできる状況ではなかった(時間もお金も資源も)ので。今だったらちょろちょろっとジョブを突っ込んで、次の日の朝にはある程度結果が出ているんだから、いやはやムーアの法則は恐ろしい。