post SKKIME
僕がコンピュータ上で日本語を書くときに SKK を使う、ということは、既に何度もここで書いている。普段は Linux や Mac OS X 上で Emacs を使っているので何も問題ないのだけど、Windows 上で何か書く場合、ここ何年かは、阪本崇氏が開発された SKKIME という IME を使っていた。
しかし、フリーソフトというのはメンテナの自由時間に依存しているものなので、いつまでも黙って恩恵に与れるとは限らない。SKKIME の場合も、この3年程、更新が滞っている状況だった(阪本氏の本職は経済学の研究者ということなので、そちらの方を含めて何かとご多忙なのだろうと思う)。うーん、ソースは公開されているんだし、いざとなったら自分で何とかするしかないんだろうなあ、と思いつつも、僕の方も色々あってそういう手間を取れない状況であった。
ところが、このご時世になって、Windows 上で動作する SKK ベースの IME が公開されているのである。しかも二つも!
- SKK日本語入力FEP ... SKKFEP - Simple kana to kanji conversion front end processor
- corvus-skk ... SKK-like Japanese Input Method for Windows
SKKFEP の作者である co 氏は、もともと SKKIME 1.5 を改変したものを『SKKIME シンプルかな漢字変換プログラム 1.5改』で公開されていたようだが、これの後継として skkfep の開発を行われているようである。僕は skkfep というと NEmacs/Mule への実装を思い出すのだが、co 氏もこれは認識されているようで、混同を避けるために上のようなページタイトルにしているということらしい。
corvus-skk の方は、現時点で Windows 8 の Release Preview 版への対応を謳っている。今後の展開はチェックしておく必要があるだろう。
とりあえず、明日ちょっとやることがあるので、それを終えたらテストしてみる予定。辞書絡みとかで面倒なことにならない方を選択することに……なりそうな気がするなあ。