2ちゃんねるバースト
ちょっと前のことになるが、いきなり blog へのアクセスが10倍近くになって仰天したことがある。このサイトは(当然のことではあるのだが)アクセスログを採取して、定期的に解析するためのスクリプトを走らせてあるので、その解析結果を見てみると……ん。2ちゃんねるからリンクされているのか?
『探偵!ナイトスクープ』で登場したセキセイインコの話が2ちゃんねるで話題になった際に、誰かが僕の以前書いた『レイテ島からのハガキ』に関する聞き書きにリンクしたらしい。そこから飛んできた人々によるアクセスの急増だったわけだが、アクセス元のリンク URL を解析すると、ちょっと面白いことが分かった。
以前は、今回のような2ちゃんねるからのアクセスというと、referer には *.2ch.net、つまり2ちゃんねるのサーバーのアドレスがちゃんと残っていたものだったのだが、今回のアクセス結果を解析してみると、実はその大多数が、いわゆるまとめサイトからのものだったのだ。つまり、今回その2ちゃんねるのスレッドを読んでいる人々のかなりの割合が、直接2ちゃんねるを読んでいるのではなく、まとめサイトの内容でそれを読んでいる、ということらしい。
いつだったか、この間まで衆議院議員だった片山さつき氏が、あるまとめサイトがなくなるかもしれない、というので存続を Twitter でうったえて話題になったことがあった。このときにも、あー国会議員センセイはお忙しいのかしらん……と思ったのだが、そもそもこの手のサイトの情報は二次情報に過ぎない。一次情報に至るためのインデクスに使用するならまだしも、二次情報にそんなに皆が依存するというのは、どう考えても健全な状況だとは思われない。だって、そこに書いてあることは本当に書いてあったと、一体何処の誰が保証してくれるというのか? primary な情報に触れることなくその二次情報を使用して、後からそれがいい加減な代物だったら、結局は使用者が責任を負わざるを得ない。二次情報というのは所詮はその程度の代物なのである。
しかも、一次情報だと言ったって2ちゃんねるは2ちゃんねるである。いや、だから、その前の primary source に触れるならいいんですよ。しかしねえ。ハム速がどうこう、って、そんな人が国会に携わってるってなぁ、あまり気持ちのいいものじゃないんですけどねえ。
……と、話がそれたけれど、それにしても、存続の危機とか言われながらも、2ちゃんやその周辺の情報を日常的に触れている人というのがこれ程多いものなのだなあ、と思わされたのであった。いや、それだけなんですけれどね、本当に。