僕はこの何年かはずっと Google Chrome をメインのブラウザとして使ってきた。それ以前に何を使っていたかというと、Mozilla Firefox だったり、Netscape だったり……だったわけだが、その合間に定期的にテストしていたブラウザがある。それが Opera なのだけど、長期間使用することはついになかった。
もともと Opera は商用のブラウザだった。金を払わないユーザも使用できるようにしていたけれど、そういうユーザのブラウザには問答無用でバナーを表示させるようになっていた。まあ、それは企業毎の考え方で決まるわけだし、それに文句を言うつもりもない。だけど、当時は他にもブラウザの選択肢があったし、Opera に金を払う気もなかったので、テスト以上の使用をすることはなかった。
で、先日、ふと「そう言えば Opera ってどうなったのかなあ」とチェックしてみたところが、なんと無料で使用可能、しかもあのバナーも出ないようになっているではないか。Debian GNU/Linux 用のバイナリも提供されていて、apt-get でアップグレードもできるようになっているので、Debian のパッケージとしてインストールしてみたら……か、軽い! ……いや待てよ、flash あたりでボロが出るんじゃないのぉ? と見てみると、何の問題もなく表示できる。Adobe が出している 64bit preview のflash plugin に交換してみても、何も問題なく動作する。フォントは細かく設定可能だし……いやぁ、これ、使えるじゃん。ということで、現在メインとして使用中である。
僕がこの20年近くの間、GNU Emacs というエディタを使い続けているというのは、ここでも何度も書いていると思う。今の僕は Linux と Mac OS X 上とで作業をすることが多いので、手元の Mac OS X 端末にも bazaar で更新した最新のソースツリーからビルドした Emacs を入れている。Linux 端末の方は、cron で定期的にソースツリーの更新とビルドを自動的に行っていて、Mac OS X の方は、手の空いたときに行っている(もちろん cron でもできるのだけど)。
で、ふと今日、同じ画面に双方を立ち上げて気付いたのだけど……Linux の方は:

Mac の方は:

Linux の方は ver.24.0.50.1(ここしばらくは見慣れた ver. である)なのだけど、Mac OS X の方が ver.24.0.
90.1 になっているではないか! あれー、今日まで全然気がつかなかった。これって、Emacs-24.1 目前ってことなの?
【後記】Linux の方は cron から bazaar を呼び出すところでエラーを吐いていた。ちゃんと log をチェックしていなかったので今日まで気付かずにいたということらしい。ううう。というわけで先程 Linux の方も 24.0.90.1 になりました。
レポジトリをミラーしていたのだけど、今迄手付かずのままだった LuaTeX-ja をセットアップした。セットアップといっても、TeX Live 2011 が入っている場合はそう手もかからない。
まず、SourceForfe.jp の LuaTeX-ja のページから、もしくは git で LuaTeX-ja の最新版のソースを取得する。これを展開して、luatexja/src を $TEXMF もしくはそれ相当の場所(僕の場合は手元にある git のツリーの src ディレクトリを、/usr/local/texlive/local-texmf/tex/luatexja/ にスタティックリンクした)に置く。これだけで使えるかのように思われそうだけど、実際には BXjscls が必要なので要注意である(「LuaTeX-jaの使い方」にはちゃんとその旨書かれている)。BXjscls に関しては、アーカイブを展開したディレクトリを luatexja/src/ 内(僕の場合は /usr/local/texlive/local-texmf/tex/luatexja/BXjscls/)にでも入れておけばよろしい。
で、使ってみた感想だが……当然だけど、まだ仕事で使うことはないだろう。フォントの扱いとかが強力なので、これを生かせる用途があれば、その辺りから使っていくことになるんじゃないか……と、現時点ではこんな感じである。まあとにかく、別に高度な技術とかがなくてもお試しだけだったら誰でもできるので、機会と機械と環境のある方は一度お試しいただくといいかもしれない。