google 正規代理店???

今日は私用で自宅にいるのだが、ついさっき妙な電話がかかってきた。備忘録、という程のものでもないが、メモも兼ねて書き留めておくことにする。

「もしもし」
「どうも。こちら、google の正規代理店なのですが」

google の正規代理店?そんなものは聞いたことがないのだが……しかも、昼間にめったに人が出ることもないうちの電話に、何の用でかけてきたんだ?と思いつつも、とりあえず話を聞いてみることにしたのだが……

「あの、これは自宅の電話なのですがね」
「ああ、そうですか。失礼いたします……あの、そちらでネットに web サイトを開設されておられますね」
「はぁ」
「そちらのサイトのアクセス数を上げるためのご提案なのですが」
「あー、こちらでは営利目的のサイト運営はしていないんですが」

……とここまで言ったら「失礼しました」と電話を切られた。しかし、google の電話営業なんて聞いたことがないのだけど……と、その google で検索をかけてみたところ、adwords の電話営業を受けた、という話は、このところのネット業界では結構よく聞くものらしく、複数の blog などに同種の話があるのを確認した。確かに僕は google にアカウントを持っているし、アカウント取得の際に電話番号を登録してあるはずなので、ここにこうやって電話がかかって来る可能性がないわけではなかったのだけど、しかしあの google が電話営業をしているというのは、正直言って驚きである。そこまで景気が悪いということなのだろうか、などと考えてしまうのは僕だけだろうか。

dirty flag

ちょっと込み入ったことをやっていたら、久しぶりの blue screen …… Windows NT 系の OS は kernel が死んでしまうと青一色の画面が現れるのだが、それをこう言う……に出くわした。勿論 BIOS レベルまで落ちてしまい、再起動がかかるのだが…… boot 時に chkdsk を促すメッセージが出る。やばいなぁ。どうもファイルシステムに支障を来したらしい。

この boot 時に chkdsk を促す、というのは、autochk というユーティリティがディスクチェックを行った結果である。で、このようなメッセージは、基本的には chkdsk をかけてやらない限りは際限なく出続ける。これは、ファイルシステムに「このシステムはイカれてまっせ」ということを示す部位があって、その部位に「イカれた」チェックが入ったためである。これを dirty flag というのだが、この flag が立つと厄介なことになる。

Microsoft Windows で用いられている NTFS をチェックするためには、Windows に付属している chkdsk を使うしかない。これが FAT の場合だと GNU のツールで直せるのだけど、NTFS の場合は、現時点では ntfsck というツールが開発中の状態で、まだ chkdsk 以外に選択肢がない。この chkdsk は通常ディスクを3つの段階に分けてチェック・修復するのだけど、今回のような dirty flag が立った場合、Windows のシステムが入ったパーティションの中身を改変することになるので、一度再起動し、最小限のシステムを RAM 上に展開したところでそのパーティションをマウントし直し、chkdsk を行った後、改めて再起動してパーティションをマウントしなおしてやらなければならない。

ところが、僕の使っているシステムでは、この再起動後の chkdsk がうまくかからない。どうしても cancelled というメッセージが出て、chkdsk が停止して立ち上がってしまうのだ。こういうときは、他のメディアから別のシステムを立ち上げて chkdsk をかける必要がある……で、久々に Windows Vista Home Basic 64 bit Edition の DVD を出してきて、そこから立ち上げてやる……と、これはうまくいった。さて。chkdsk をかけてやると……一見、あまり問題もなくチェックが終了したように見えたが、これではまずいんだな…… dirty flag が立ったときには、ディスクチェックを厳密に行うため、chkdsk が5段階のチェックを行う必要があるのだが、今回は3段階のチェックしかかからなかった。ということは……あー、これを明示的に入力するのは厭なんだけどなぁ、と思いつつ、chkdsk /R /F c:と入力する。

この5段階チェックは、運が悪いと丸一日位かかってしまう……恐る恐る見守っていると……はぁ、これならそう時間はかからなさそうだ。放置して他のことをやっていると……二時間かからずにチェックは終了した。DVD を抜いて再起動して、ディスクの掃除をして……復旧完了。NTFS は Linux で用いられているファイルシステムなどと比較しても、そう悪い出来ではない、といわれているのだけど、このディスクチェックで猛烈に時間を食ってしまうのは、なんとかならないのだろうか。本当に、これがあるから Windows 上で仕事をするのは厭なんだよなぁ……

N. I. 容疑者、この名前を

【2013/03 後記】ここには容疑者を実名で公開していたが、時間も経ち、この記述が名前の特定に使用される可能性を考え、名前に関しては伏せることとした。

皆さん、どうかご記憶願いたい。特定の個人の名前を blog に書くのは、僕にとってもきわめて異例のことなのだが、これに関しては、「WWW ページでの個人情報公開について考える」の作成者としては、どうしてもふれないわけにはいかない。僕の恐れていた、というよりも、予想をはるかに超えた事態が生じてしまったのだ。

先日、大阪地検特捜部は、千葉県松戸市にある I 容疑者の自宅に家宅捜索に入り、同容疑者を名誉毀損の疑いで逮捕した。そもそもこの罪状であの地検特捜部が動くということ自体、きわめて異例のことだと言わざるをえないのだが、I 容疑者がネットで何をしたのか、ちょっとでも垣間見ると、なぜそんなことになったのかがうかがえる。

これを知るには google を使うだけでいい。まずgoogle で検索を行った結果(後記:ここで本名が分かってしまうのでリンクを消しました)見ると、今日の時点で検索ヒット数が約 2,040 件あるが、最初にヒットするのが本人の web ページである。そこをご一読いただければ、まず I 容疑者が K. K. 氏なる人物に対して極めて粘着的な誹謗中傷を展開していることがお分かりだろう。他の検索結果をみていただくと、I 容疑者が自らのサイトのみならず、2ちゃんねるを初めとした各種掲示板にも同一内容の書き込みを複数回行っていることがわかる。一人の手によってここまで広範にある人物の誹謗中傷が行われたのは、僕が知る限り他にあまり例がない。しかも、誹謗中傷を行う者が、自らの氏名等を完全に公開して行った、などというのは前代未聞である。

TBS の報道によると、この K 氏、I 容疑者と同じ大学のサークルに所属していたらしい。……今から20年前のことだそうだが…… I 容疑者はそこで知り合ったとある女性に思いを寄せていて、告白し、拒絶された。その理由は、女性に既に交際する男性(この男性というのは K 氏ではない)がいたからだというのだが、どう逆恨みしたのか、I 容疑者は「K 氏が女性をレイプしたために女性が悲嘆に暮れ自分との交際を拒絶した」と信じ込んでしまったらしい。しかし実際には、K 氏はそもそもその女性と面識すらなく、この思い込みは完全に事実無根のものだったそうなのだが、この20年、I 容疑者は K 氏やその周辺(家族や知人、K 氏の仕事上の関係者まで)に自らの思い込みをしたためた書状を何度となく送りつけ、K 氏の公私を無茶苦茶にしてしまったらしい……そりゃ、いくら事実無根だといっても、婦女暴行を犯したなどとあちこちに書状を送られたら、これはたまらないだろう。K 氏は自らの経営する会社をたたまざるを得なくなり、公私共にずたずたにされたことから重いうつを患うことになる(現在も投薬療養中だとのことだ)。

昔、僕の知るある人物が blog 絡みで複数の人物を誹謗中傷したことがあって、誰だったか、「彼は不明な情熱にうかされているのだ」と書いていた人がいたのを思い出すけれど、いやはや、「不明な情熱」というのはまさにこういうのを指すとしか言いようがない。しかも、この不明な情熱が、ついにネットという(誹謗中傷においてきわめて有効な)凶器を使うところまで至ってしまったのには、無情という言葉以外思い浮かばない。

たちが悪いのが、この I 容疑者のネットによる誹謗中傷には協力者がいることだ。具体的には以下のリンク先をご参照いただきたい:

http://blogs.yahoo.co.jp/jinken110ban/12856727.html

このリンク先をみていただくとお分かりかと思うのだが、I 容疑者の協力者は、どうやら統合失調症もしくは極めてそれに類似したメンタルな問題を抱えていると思われる(「今、電磁波による生活妨害にあってます。」との記述あり)。しかし、その人物は他人の名義で「人権110番」なる web ページの運営を行っているので厄介なのだ……で、その人物が、自らが被害者だと強硬に主張する I 容疑者を助けよう、と、2006年7月13日(この人物の記述が正しければ、だが)に I 容疑者の web ページの立ち上げを行ったらしい。この人物の書いていることが正しいなら、I 容疑者はその時点でパソコンを使い始めて一月しか経ってない、とあるので、I 容疑者が web を舞台に誹謗中傷を行いだして3年と少し、ということになる。その間に、K 氏への誹謗中傷はさまざまなサイトにおいてなされ、蓄積・資源化されてしまったことになる。

しかも TBS の報道によると、被害者はこの K 氏だけではないらしい。他にも少なくとも女性が一人、同様のネット上での誹謗中傷の被害に遭っているという。そりゃ……これだけ大規模になれば、そりゃあ地検が動いたとしてもおかしくはあるまい。とにかく、あまりにひどい話で、正直どうコメントしたものか思い浮かばない。おまけに、何を考えているのか、I 容疑者は地検の検事の名前までネットに公開している。悪質さの程度があまりに図抜けていて、自分で書いていて、そのリアリティのなさ(しかしリアルな話である)にめまいがする。

この手の輩に個人情報を握られるとどうなるか……相手が何も失うものがない、というか、何を失ってもかまわないという態度で臨むと、ここまで出来てしまう、という実例ができてしまったことになる。皆さんも、どうか、このケースに関してはぜひ知っていただき、そして同様の騒ぎに巻き込まれることのないようご配慮願いたい。本当に、こんな風に、不明な情熱を以て誹謗中傷がなされるとは……

続・ゴーマンかましてよかですか

前回の日記の後、また3人ほどの質問に答えたが、その3人が3人とも「職業:IT関係」だと。あーいやだいやだ。

こういうこと書くとすぐに「いや IT 関係だからって皆が皆 Linux 詳しいわけじゃないんです、銀行で COBOL 書いてる人もいれば IT 企業で事務やってる人もいるんです」とかいう反論がくるのかもしれないけれど、上の3人も含めて、僕が mixi で質問に回答した連中は、

  • 質問の仕方が分からない
  • 情報の探し方が分からない
という典型みたいな連中だから、そもそも情報関連と標榜する上での基本的能力が欠如しているのだ。お話にならない。

その、僕の答えていた mixi のコミュニティの名前が、「初心者用のくだらない質問トピック #3」というんだけど、きっとこれは「『くだらない初心者』用の質問トピック #3」に変質してしまったに違いない。くだらない輩には関わるだけ時間の無駄なので、もう関わらないことに決めた。あー下らんことに時間を割いてしまった。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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