尖閣ビデオの一件に関して、以下のような噂が出回っているのは、皆さんも耳目にされたことと思う:
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1150153841
この件に関しては、リンク先にも書かれているように、死亡者が出たことはガセだ、等の話も出回っていて、果たして何が事実で何が虚飾なのかは判然としない。しかし、このような話を荒唐無稽と片付けるのはいささか早計だと言わざるを得ない。なぜなら、同じような話が、実際に韓国で起こっていたからだ。
韓国においても、中国漁船の違法操業による漁業問題は極めて深刻なものである。ただ、日本の場合と違うのは、韓国はこれらの違法操業に対して、断固処罰するという態度で臨んでいるということである。一説によると、韓国が拿捕する中国漁船の数は年間数百隻にものぼると言われている。
中国漁船の中には、このような取締りに対して暴力を以て対抗しようとするものもあるらしい。そして、以下に示す通りの事件が発生したのだ:
「海上警察、中国船員が振り回すシャベルで墜落死」
中国漁船の不法操業を取り締まっていた木浦(モクポ)海洋警察署のパク・キョンジョ警部補(48)は、中国船員が振り回したショベルに当たった後、海に落ちて死亡したことが分かった。 パク警部補は25日午後7時20分ごろ、全羅南道新安郡(チョンラナムド・シンアングン)可居島(カゴド)沖の海上で、不法操業をしていた中国漁船を検問する際、事件にあった。
木浦(モクポ)海洋警察署が、事故当時に海域に出動した3000トン級3003警備艦が撮影した映像を分析した。パク警部補は検問のために中国船員の抵抗を受けながらも漁船の甲板に上がり、警棒を持って船員らと激闘を繰り広げた。 中国船員らは船に乗り込むパク警部補に石の錘を投げ、鉄パイプ・シャベル・角材などを振り回しながら激しく抵抗した。
抵抗を受けながらもパク警部補が船に乗り込むと、中国船員3人が駆けつけた。 1人はシャベルで、もう一人は角材でパク警部補を攻撃した。 もう一人は両手でパク警部補を押した。
パク警部補を後に続いたイ巡査(28)とホン警長(39)は中国漁船に乗り込めず、鈍器で殴られ、警備団艇にそのまま倒れた。 ともに出動した別の警備団艇は付近の中国漁船4−5隻に妨げられ、問題の中国漁船に接近できなかった。
当時負傷したイ巡査は「あらゆる凶器が乱舞し、生き地獄のようだった」と語った。 警察関係者は「パク警部補は甲板に上がってから10秒ほどショベルで殴られ、甲板の下に落ちたとみられる」と話した。
逮捕された不法操業漁船は17トン級の船で、中国遼寧省に住む河新権(36)が船主兼船長。 3003艦はパク警部補が中国漁船に乗ったままだと判断して追撃したが、26日午前、事故海域から北西側100キロの海上で漁船だけを捕まえた。
パク警部補の遺体は行方不明になってから17時間30分後となる26日午後1時10分ごろ、事故海域から南に6キロほど離れたところで、首に警棒をつなぐひもが絡まったまま発見された。
海洋警察はパク警部補を死亡させ、警察6人にけがを負わせた容疑で、中国漁船の船員11人に対して逮捕令状を請求した。
(2008.09.29 14:12:09, 中央日報 Joins.com)
引用元:http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=105374
中国漁船で海警が死亡
検問警官4人が抑留、殴られる
木浦海洋警察署パク・キョンジョ警衛が中国漁船を検問中に死亡したその2日前に、同じ艦艇所属警察官の4人が中国漁船に抑留され、集団で暴行を受けていた事実が明らかになった。
30日、木浦海洋警察署によると先月23日午後3時30分ごろ、韓国側排他的経済水域(EEZ)である全南新安郡黒山面可居島海域で、中国漁船の不法操業を取り締まっていた3000トン級3003艦は、警察官10人ほどを乗せた高速ボート2隻を出動させ、中国漁船に対して検問を行った。
キム某巡査と中国語通訳担当ら4人が中国漁船に乗りこみ、万が一の事態に備えてこの漁船の船長は高速ボートに乗せ、3003艦に移動させた。
キム巡査らが中国漁船に対する検問を始めると漁船は逃亡を試み、近くで無線連絡を受けた中国船舶50隻が群がってきた。中国漁獲物運搬船乗組員20人は韓国の警察官に鉄パイプや棒を振り回した。キム巡査ら2人は、頭や腕、足などにけがをして、現在、入院治療中だ。
中国漁船に監禁された警察官たちは韓国側が中国船長を解放した後、ようやく艦艇に戻ることができた。3003鑑側は当時、高速ボートが漁船と衝突して負傷を負ったと木浦海警に虚偽の報告をしていた。
海洋警察庁はこの日、該当の事件に対する監察に着手した。
(2008.10.01 10:05:21, チョン・チャンファン記者/中央日報 Joins.com)
引用元:http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=105465
こんなことが、2年前に実際に韓国で起きていたわけで、今回の事件に関しても、臨検の場面等が公開されない限り、ネット上での噂が消えることはないだろう。早いところ、未編集のビデオをそのまま内閣府のサイトなどで公開してしまえばいい話なのだけど、どうしてそういうことができないのだろうか。