tar

tar というのは UNIX 関連の環境で使われるソフトで、複数のファイルをひとつのファイルに束ねたり、逆に束ねられたファイルをもとのファイル群に戻したりするのに使われる。ZIP や LHA のようなソフトとは異なり、本来の tar にはファイルを圧縮する機能はなかった。だから、外部のファイル圧縮ソフト…… compress や gzip, bzip2, xz 等……と組み合わせて使われる。

しかし、僕等が通常使っている GNU tar は、このような外部圧縮ソフトを内包したかたちになっている。たとえば、

$ tar cfJ ./hoge.tar.xz ./*.pdf
などのように、xz の機能を併用することを示す J オプションを付与すると、カレントディレクトリに存在する全ての PDF ファイルを束ねて xz で圧縮したアーカイブファイルが一発で生成される。同様に、
$ tar xfJ ./hoge.tar.xz
とやると、圧縮を復調した上で個々のファイルが一発で展開されるわけだ。

ところが、僕が気付かないうちに、このオプションが一部不要になったらしい。展開時には、

$ tar xf ./hoge.tar.xz
のように、J オプションがなくても、xz で圧縮されたアーカイブが一発で展開されるのだ。もちろん、他のファイル圧縮ツールのフォーマットでも同様である。

まあ、ファイルを展開するときには、暗黙のうちに「圧縮する前の状態」に展開することが一意的に定まっている、と見て良いだろうから、このようなことになったのだろう。しかし、正直言ってあまり便利だとは思えないんだが……これで問題が生じることもないかもしれないけれどさ。

2013/02/27(Wed) 09:01:38 | コンピュータ&インターネット
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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