tar
tar というのは UNIX 関連の環境で使われるソフトで、複数のファイルをひとつのファイルに束ねたり、逆に束ねられたファイルをもとのファイル群に戻したりするのに使われる。ZIP や LHA のようなソフトとは異なり、本来の tar にはファイルを圧縮する機能はなかった。だから、外部のファイル圧縮ソフト…… compress や gzip, bzip2, xz 等……と組み合わせて使われる。
しかし、僕等が通常使っている GNU tar は、このような外部圧縮ソフトを内包したかたちになっている。たとえば、
$ tar cfJ ./hoge.tar.xz ./*.pdfなどのように、xz の機能を併用することを示す J オプションを付与すると、カレントディレクトリに存在する全ての PDF ファイルを束ねて xz で圧縮したアーカイブファイルが一発で生成される。同様に、
$ tar xfJ ./hoge.tar.xzとやると、圧縮を復調した上で個々のファイルが一発で展開されるわけだ。
ところが、僕が気付かないうちに、このオプションが一部不要になったらしい。展開時には、
$ tar xf ./hoge.tar.xzのように、J オプションがなくても、xz で圧縮されたアーカイブが一発で展開されるのだ。もちろん、他のファイル圧縮ツールのフォーマットでも同様である。
まあ、ファイルを展開するときには、暗黙のうちに「圧縮する前の状態」に展開することが一意的に定まっている、と見て良いだろうから、このようなことになったのだろう。しかし、正直言ってあまり便利だとは思えないんだが……これで問題が生じることもないかもしれないけれどさ。
2013/02/27(Wed) 09:01:38 | コンピュータ&インターネット