小沢一郎の耐え難い軽さ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091207-OYT1T01010.htm
以下、リンク切れ対策のために引用:
キリスト教「排他的」発言、小沢氏に申し入れ :
日本キリスト教協議会の飯島信総幹事ら同教関係者は7日、民主党本部に小沢幹事長を訪ね、キリスト教を「排他的で独善的な宗教だ」と評した小沢氏の発言について、「キリスト教への理解が不十分」などとする申し入れ書を手渡した。
飯島氏によると、小沢氏は「キリスト教が排他的ということではなく、仏教は融合的な宗教だと言いたかった」と釈明したという。
(2009年12月7日19時45分 読売新聞)
仏教が融合的な宗教だということを主張するために、どうして「キリスト教が排他的な宗教だ」と言わなければならないのか、その点に関して小沢氏は全く言及していない。要するに、このコメントは釈明にすらなっていないのだ。
そもそも、排他的というなら、(自ら仏教であると標榜している)公明党の支持団体であるところの創価学会に関して言及しないというのはあまりに不自然なんじゃなかろうか。まぁ何かしら関わりがあるんだろうなぁ、と勘ぐりたくもなるというものだ。
この発言を向けられた高野山派真言宗の関係者も、考えてみれば被害者のようなものだ。我々が管理・運営しているこの FUGENJI.ORG も、オーナーは高野山派真言宗の町寺で、管理をしているのはカトリックの僕なのだけど、考えてみれば、僕とオーナーOとの間に宗教的な問題などというものが生じたためしがない。お互いのスタンスがはっきりしていて、対話をすることができるので、互いに何かしら見識を広げることがあったとしても、互いに否定しあうなどということの必要性がそもそもない。今回のこの小沢発言に関しては、百害あって一利なし、としか言いようがないのだ。
民主党に最も縁が深い宗教はキリスト教
NCCの申し入れに小沢氏と同席した今野東議員は民主党副幹事長の1人で小沢氏側近、かつ熱心な
クリスチャンである。
で、民主党に最も縁が深い宗教はキリスト教で
あることは流れを紐解けば明白である。
小沢グループだけでも今野東議員以外に何人もの
クリスチャンがおり、民主党国会議員の全体では
1割弱がクリスチャンである。
しかし、そのクリスチャン議員たちは普段その事
を声高に言わないので、後から党に入った小沢氏
は無知と見識の低さを晒したことになる。
民主党クリスチャン議員たちは幹事長の妄言には
苦笑しているようだ。
負け惜しみを引きずるより、潔い方が良い。
小沢氏はこのまま屁理屈でのごまかしを続けて恥
の上塗りしないで失言を率直に詫びるべきだろう。
また、今野東議員の板挟みの心境を心配せずに
はおられない。