聖体拝領時の騒ぎ
クリスマスイブのときもあったのだけど、今日の年始のミサに行ったときに、ちょっとした騒ぎがあった。聖体拝領のときに、従者の一人がある女性を血相変えて追いかけていき、こう咎めたのだ:
「あなた、洗礼受けてますか?聖体拝領できますか?」
で、何やらもめていたのだが、この女性、誰も彼もが聖体拝領できるわけではない、ということすら知らなかったようで、ホスチアの返却を求める従者に半ば逆ギレしつつ、ホスチアを返すとカツカツと音を立てて席に戻っていった。
先にも書いたのだけど、最近このような人を目にする機会が多くなったような印象を受ける。ここで誤解がないように明記しておきたいのだけど、
- カトリックのミサにおける聖体拝領時には、一般の方はホスチアを貰うことはできません(許されていません)
- ホスチアを貰えるのは、一般洗礼受洗者か、幼児洗礼などを受けた後に初聖体を受けた人に限られます
そう言えば、最近は mixi などでも見かけるのだけど、熱心な信者を自称していながら受洗していない人、というのが少なからず存在するらしい。僕が mixi のカトリックのコミュニティをやめた理由が、この手の輩が妙にプライド高く「自分は幼児洗礼を受けた人より篤い信仰を持っている」などと主張するのがうざったくてならなかったからなのだけど、今回の女性もどうもそういう感じに見受けられたのだ。篤い信仰を持っていながらなぜ受洗できないのか、僕には不思議で不思議でならないのだけど、少なくともルールは守っていただかなければ困る。
聖体拝領の前後の司祭や助祭の所作を見ていれば自ずと分かることなのだけど、一旦祝福されたホスチアは、カトリックにとっては「キリストのからだ」なので、かけら一つたりともおろそかにすることはない。ワインの中にわずかなかけらですら払い込んで、かき混ぜて飲んでしまう。これはケチ臭いからではなくて、たとえるならば仏舎利のように、かけらですらキリストのからだの一部として、大切に扱うためである。これが分からない人には、聖体拝領のかたちだけを真似ても何の意味もないし、それはキリスト教における信仰の極めて大事な部分に関して理解していないことに等しい。だから、そういう人は聖体拝領をしてはいけないのだけど……そういう人の中に、かたちだけやればお恵みがいただける、などと不遜なことを考える輩が存在するのが、どうにも不快でならない。こちとら、ごっこ遊びでミサやってるんじゃないんだから、少しは知るべきことを知ってもらいたいものだけど……
Re:聖体拝領時の騒ぎ
↓KD106181122147.au-net.ne.jp ってどこかな。いずれにしても、あなたのようなのを「虎の威を借る狐」と言うのですよ。本物を知りもしないで本物を語ろうなんて、キリスト者とはとても思えない愚かさ、傲慢さ。ああやだやだ。