Laura Nyro
僕はいつも第5.5世代の iPod を使っている。何故今時そんな昔の代物を、と言われるのだけど、これは音が良いし、Rockbox を使えば、iPod が再生できないフォーマットのファイル、特に flac の再生ができるようになるので、これがないと本当に困るわけだ。
しかし、古いものはやはり古いわけで、内蔵の 1.8 inch HDD はもうヘタり切っていた。そこで SSD、といきたいところだけど、これにそこまで高価な投資をするのもなあ、ということで、128 GB の SDXC カードを ZIF に変換して、HDD の代用品として突っ込んだ。書き込みの際に注意する必要があるけれど、これで一応は問題なく使えているわけだが、以前 HDD に入れていた曲を完全に復旧する暇がなかなかなかった。
で、何か不満を感じる度に何か足す、という状態だったわけだが、このところ、何か足りない気がしてならなかったのだ……ああ、そうか、Laura Nyro が入っていないとダメなんだ! ということで、早速 "Eli and the Thirteenth Confession" と "New York Tendaberry" を入れる。
おそらく、最近の中高生がこういう音楽に触れることは、おそらく9割方ないんだろうと思う。いや、僕の世代だって、普通ならきっとそうなんだろう。あの受験生時代、籠っていた県立図書館に CD ライブラリができて、ポータブル CD プレイヤーで浴びるように聞いていた CD の中に、たまたま "Eli..." や Donny Hathaway なんかが入っていたから、今の僕の心は少しだけ渇きを癒すことができている。こういう音楽を知らなかったら、僕はひょっとしたら人生に絶望してしまっていたかもしれない。大袈裟なことを、と言われるかもしれないけれど、僕は本当にそう思うのだ。