金妍兒さん、それはあまりにひど過ぎるんじゃないの?

普段はめったに書かないスポーツの話だが、今日のフィギュアスケート世界選手権、皆さんはご覧になっただろうか?あまりの採点のおかしさに、しばし目を疑ってしまった。

どういう演技内容だったか、というと、浅田選手はノーミス(トリプルアクセルのコンビネーションで回転不足を一つ取られたが)、金妍兒(もはやあんなのを選手とは呼びたくない)は1回転倒、そしてアクセルジャンプがひとつすっぽ抜けている。で……だ、今回の採点内容に関しては、

をご覧いただければ分かるかと思うのだけど、まずは金妍兒の演技要素とそれに対応する GOE を抜粋しておく。
  1. 3Lz+3T: 2.20
  2. 3F: 2.00
  3. 2A+2T+2Lo: 1.40
  4. FCoSp4: 0.50
  5. SpSq4: 1.40
  6. 2A+3T: 2.00
  7. 3S: -3.00
  8. 3Lz: 1.40
  9. SlSt3: 0.80
  10. A: 0.00
  11. FSSp4: 0.10
  12. CCoSp4: 0.60
……で、浅田選手のがこれ。
  1. 3A: 0.60
  2. 3A<+2T: -0.48
  3. 3F+2Lo: 0.20
  4. FSSp4: 0.40
  5. SpSq4: 1.60
  6. 3Lo: 0.80
  7. 3F+2Lo+2Lo: 0.00
  8. 3T: 1.00
  9. 2A: 1.40
  10. FCoSp4: 0.50
  11. SlSt3: 0.90
  12. CCoSp4: 0.80
……さて。まず、全般的に金妍兒の GOE の方が有意に高いのはお分かりと思う。ここで注目すべきなのは金妍兒の10番目。これはおそらくダブルアクセルがすっぽ抜けてシングルアクセルと認定されたものだけど、通常こういう失敗ジャンプの GOE は減点対象になるのに、金妍兒には減点はなし。そして浅田選手の7番目、これはトリプルフリップ-ダブルループ-ダブルループの3連続ジャンプだけど、これは成功していても GOE は同じく0。で……今回のフリーでは、金妍兒の方が浅田選手よりもいいスコアが出ている。1回転倒して、ジャンプがひとつすっぽ抜けているのに。どういうこと?

今回は、個人で ISU に抗議している人が多数いるらしい。いや、こんな点数を見て、何故日本のメディアは何も報じないの?これはあまりにひど過ぎだって。

2010/03/29(Mon) 00:51:34 | 社会・政治
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Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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