東の窓に蓋が要る
今、時刻は午前6時。さっき目が覚めてこれを書いている。
僕の暮らしている部屋には、東に大きな窓がある。北枕などあまり気にする方ではないのだけど、何となく、頭を向けるのは南か東を選ぶ癖があって、部屋の配置の都合から、今は東、つまりこの窓の方に頭を向けて寝ているわけだ。標記の件というのは、要するにこの窓のことである。
朝になると、この窓に向けて思いっきり太陽の光が差し込む。困ったことに、この窓は道路に程近いところにあって、太陽とこの窓の間に遮るものは何もない。だから、たとえ厚めのカーテンを提げていても、陽光は容赦なくそれを貫き、僕は眩しくて目が覚めるわけだ。
医者に聞いてみたところ、この目覚め方は非常に健康的なのだという。目覚めに強い陽光を浴びることは、睡眠障害や鬱の治療にも使われていて、ライフサイクルを整え、有効な眠りと確実な目覚めを得るのに大きく貢献するらしい。いやそれは大いに結構だと思うのだけど、せめてもう30分位遅くすることはできないのだろうか。朝の時間は金、とドイツ人は言うけれど、夏至が近づいてくる今日この頃、目覚める時刻が早くて少々困っている。
そんな理由で、今僕はあまり夜更かしができない。平均5〜6時間の睡眠で、朝も早くからごそごそやっているのもなんだか妙な話ではあるが、早起き、しかも陽光の眩しさで早起きしているというのは健康的なものらしい。寝過ごしたいのに早起きせざるを得ないというのも健康的と言えるものなのだろうか。