明日の本会議で
今日提出された内閣不信任案の採決が行われる。小沢派に加えて鳩山由紀夫氏の周辺でも賛成に回る人々がいるとされる状況下で、明日(程なく今日になるのだが)の雲行きは見えない。
今日の党首討論で自民党の谷垣氏と公明党の山口氏が異口同音に発言していたのは、今回の不信任案が解散総選挙を望んでのもの「ではない」ということである。大連立を考える上でも、とにかく菅直人が総理大臣ではどうしようもない、だから辞めるべきだ、というのが、自民党と公明党の主張だったわけだ。今頃、おそらく民主党内では皆徹夜覚悟で右往左往しているのだろうと思うのだが、もし菅直人が総理を辞任するならば、今回の騒ぎで総選挙ということにはならずに済む(このタイミングで総選挙になったとしたら民主党が記録的大敗を喫することは想像に難くない……と、ほとんどの民主党関係者は考えているだろうから)のかもしれない。
たとえば、超ウルトラCで、国民新党の亀井静香氏を総理に担ぎ出す、なんていうことができるならば、あるいは八方丸く収まるのかもしれない。亀井氏は、今や数少ない菅直人の擁護者だから、彼に席を譲るということならば、ひょっとしたら菅直人も辞める気になるかもしれない……まあ、何が何でも辞めないと言っているわけだけど。
僕は、菅政権以前、先進国最悪の首相はイタリアのベルルスコーニだと思っていた。しかし、効能なきことがこれ程灼たかなる政治家というのが存在することを、少なくともこの1年で厭という程思い知らされた。もう十分だ。政治空白?今のこの現状のことを空白と言わずして何が空白なものか。政治空白をこれ以上拡大させないために、菅直人には、ここで内閣総理大臣の職を辞することを、心から望んでいるのである。