ゴルゴ待望論
昨日の『たかじんのそこまで言って委員会』を観ていて、原口前総務相にツッコミを入れたのは僕だけではあるまい。彼は、あの民主党代議士会で涙を浮かべて「若い人に道を譲る」発言をした菅直人が、あのとき辞任を口にしたものだと信じていた、と(どうやら原口氏は本気でそう思っているらしいから始末が悪いのだが)彼が口にしたとき「あれで信じたんかい!」と、思わず呟いてしまった。
拙 blog『混迷』で、僕はこう書いたのだった:
まあ、可能性として一番ありそうなのが、恥知らずの必殺技「馬鹿になる」だろうか。自分は馬鹿だから分からない……と言ってしまえば、全ての追及に知らんぷりすることができるというわけだ。いやはや、これから日本はそういう首相に翻弄されることになるのだ。もうこの国の未来は暗い。日本は既に沈みつつあるのだろう。どうです?僕の書いた通りになったでしょう?
まあ、恥知らずというのは最強だ。民主党執行部は、菅直人が辞意を明示しない場合は自分達が辞任して菅直人に引導を渡す、と言っているらしいけれど、おあいにくさま。アンタら辞めたら、ウルサいのいなくなったじゃーん、と喜んで、執行部に寺田学みたいな若手の子飼いを並べて、自分はがっつり居座って、ますます政治は混迷の一途になるだけのことだ。菅直人に矜持とか美学とかを暗に求めても、そんなこたぁ無駄なんだよ。
ではどうしたらいいのか。はなはだ不謹慎な話ではあるが、僕の周りでは、ゴルゴ13がいたらなあ……という話をする人が非常に多い。僕の周囲だけかと思っていたら、何週か前の『そこまで……』で勝谷氏が同じことを言い出したので、思わず笑ってしまったけれど。いや、国会議員で議員在任中に殺されたのって、たしか戦後になってからは、山村新治郎と浅沼稲次郎……あと石井紘基か。だから、もしそういうことになったら4人目ということになるんだろうけれど、いやはや、それ位しか手がない、というのが現状なのだ。
なんでも、菅直人周辺では、郵政選挙に倣って、「自然エネルギー選挙」を仕掛けるために解散したらいいんじゃないか、という話が出ているらしい。この東日本大震災後の、選挙など無理に決まっているような自治体が複数あるような状況で、そんな話をしていられる連中に、我々は政権を託してしまっているのだ。この現状は、一刻も早く、どうにかして打開されなければならぬ。