季節の変わりめ
季節の変わりめ、と言うには既にどっぷり秋になってしまったけれど、この時期には困ることが結構ある。
まず、米。秋になると、僕の実家の親戚が新米を送ってくれるので、今年もそのお裾分けにあずかった。しかし……これの水加減が実に難しいのだ。新米だから、ちゃんと炊いて美味しく食べたいと思うわけだけど、含水率が微妙に高いようで、どうしても柔らかめになってしまう。えーこんなに減らすのー? という位まで水を減らして、ようやく丁度良い感じになるのだ。
某筋から、大きめの連子鯛(正式な和名はキダイと言う)を貰った。丁度ぎりぎり炊飯用の土鍋(鍋ものに使う土鍋ではなく、炊飯専用のものがあるのだ)に入る位の大きさだったので、これだったら鯛飯でしょう……ということで、炊き込んだのだけど、痛恨の水加減ミス! で、米が少し柔らかくなってしまった。水分量は相当詰めたし、勿論調味料の分は水量から引いてあるわけだけど、それでも柔らかくなってしまう。これ程までに、この時期の米は水加減が難しい。
そして、パン。ホームベーカリーを持っていて、食パンはそれで焼いているのだけど、この時期は水の加減が難しい。夏は生地がダれるので水量を控えめにしていたのだけど、もう大丈夫だろう、と思って水量を戻すと……あー、今日は昼間暖かかったせいか、生地が柔らかめになる。これが発酵時の膨らみ加減に直結するのだ。うーん。まあ別に、こんなことに悩む必要はないのかもしれないけれど、せっかく焼くなら、程良く膨らんだパンを美味しく食べたいので、ついつい考えてしまうわけだ。
これで、もう少し寒くなってくると、今度は衣服で悩むことになる。季節の変わりめは、何かと面倒な時期なのだ。