gnuplot から pyxplot へ
ちょっとグラフを描く用事があって、Microsoft Excel ならぬ LibreOffice で描かせようかと思っていたのだが、美しくないのでほとほと厭になってしまった。久々に Ngraph かぁ? とソースを調べてみたが、Open Motif ベースで書かれているようだ…… Lesstif でも make できるんだけど、どうも日本語周辺に起因するらしき segmentation fault で落ちてしまう。
普段グラフを書かせるのには gnuplot を使うことが多いのだけど、今回は少々体裁を整えたい。gnuplot はこの辺が難しい。学会の発表原稿だと、上からキャプションを貼り付けたりするのだけど、今回はその手間を惜しみたい。さあ、どうしようか。
などと考えていて、ふと PyXPlot の存在を思い出す。そう言えば、どうして今まで使わなかったんだっけ……そうそう、Debian GNU/Linux の pyxplot は TeX Live のパッケージと不可分なので、Debian の TeX Live を入れたくない僕にとっては手を出し難かったのである。うーん、そう言えばソースをちゃんとチェックしたことなかったなあ……とチェックしてみると……なんだ、これなら /usr/local 以下に入れれば問題ないじゃん。ということで、さくっと make してインストールする。
基本的には gnuplot と同じく コマンドラインベースなのだけど、gnuplot とは違って、出力は EPS になっていて、gv をフロントエンドとしてそれが表示されるようになっている。キャプション等は TeX で整えられているので、これはかなりいい感じである。
もちろん、そうだからと言って、僕の手元のシステムから gnuplot が消えるというわけではない。しかし、僕自身が今後使う場合は、おそらく pyxplot を使う比率が非常に高くなるのではないだろうかと思う。だって、コマンドラインで使う感覚は全く変わらなくて、TeX の力を借りた postscript ベースの出力が得られるのだから……明日、早速ガシガシ使う予定である。