『君が代』を歌えと言う割に
僕は『君が代』を歌うことをどういう言う気はない。もちろん、国際的に国家に対して払うべき礼……起立するとか、ましてや妨害しないとか……は守られるべきだと思う。しかし、歌わない人に対してどうこう言う気もあまりない。そういう方は、立って、その上で口パクするなり口を閉じたままにしておくなりしていただければ、他に何も言うべきことはない。
むしろ、最近嫌気がさしているのが、『君が代』の重要性を主張しつつも、それをまともに歌うこともできないような人の存在である。そう、あなたのことですよ、橋下徹元大阪府知事!
おそらくこういう話は誰もが一回は耳にしていると思うのだけど、どうして皆「さざれ、いしの」と切って歌うのか。さざれ石(細石、碝石)という言葉も知らないのだろうか。いや、しかし、もし万が一知らないとしても、こんなところで切るという、その神経を僕は疑うのである。
これも今更書くまでもないことだけど、日本語の音韻は「七五調」とか「五七調」と言われる特徴を持っている。『君が代』もこの例外ではない。
きみがよは / ちよにやちよに「さざれいしの」は6文字になっているが、こうやって見ると見事に五七調の音韻で詠われていることが分かる歌である。この音韻を考えずに「さざれ、いしの」と切るような輩に、国歌がどうとか言う資格などない。あえて言うならば、国歌を汚す卑劣漢だとしか言いようがない。そんな連中に国歌がどうだの、言ってもらいたくないのである。
さざれいしの / いわおとなりて
こけのむすまで
2011/12/10(Sat) 22:37:34 | 社会・政治