幸せな人
日々、生活していると、実に横暴な人に会うことがある。そういう横暴な人に限って、自分のしていることを棚に上げて、こちらが物申すと、まるで頭の上に人工衛星でも落ちてきたような顔をして、己に向けられたもので如何に自分が傷付けられたか、そしてそれが如何に理不尽なのかを一方的、かつ声高に主張する。
そういう手合いのことを、僕はこう表現することにしている:「世界は己のために存在しているのだと確信する人々」僕はそういうことを確信することなぞ到底できないものだから、時々そういう手合いに出会うと、ほんの少しだけだけど羨ましく思ったりもする。どうしたら、あんな風に、世界が自分の見えているものだけで存在していると確信できるのだろう。
先日、僕はこんなことをここに書いた:
しかし、この年末年始に、色々なことが僕の耳に入ってくる。なんでも某所で僕のことを面倒臭い人だ、とか言っている人がいて、ところが僕はその人に会ったことがただ一度しかないわけだ。アンタ俺の何を知っているんだっての。ユダの罪が神の意志によるものなんじゃないか、みたいなことを書いていたので「グノーシスもご存知ないのか」と指摘したら、何も反応が返ってこないと思ったら、そんなかたちで憂さを晴らしているわけね。いやー。アンタの方が余程面倒臭いし、それに有害だっての。いや本当、馬鹿だということも分からぬ馬鹿の有害なことよ。そうしたら、当の本人がどうやらそれを読まれたらしい。「ひどいことが書かれている」と、わざわざ U にメールで連絡してきたそうな。
まず確認しておこう。ここに書かれていることは事実なんですよね。僕は当然だけど、ここに書かれたことの経緯が事実であることを確認した上でこれを書いているわけだ。僕が何か嘘を書いているとでも言うんだったら笑止千万というものだ。ここに書かれている「ひどいこと」は実際に言われたことで、それは僕があなたに言ったことではない。あなたが僕に対して言ったことなんだよね。それも僕の知らないところで。僕のことなど何も知らないのに。
そしてもう一つ確認しておかなければならない。被害者は誰なんですかね。それはあなたじゃない。僕なんだよ。陰口を、あなたが誰にどこで言っていたのか、その範囲は分からないけれど、まずはあなたが己の口さがない陰口を恥じるべきじゃないんですかね。繰り返すけれど、「恥を知れ」。
いやはや、それにしても、あなたは幸せな人だ。この世界があなたのためにだけ存在しているとでも思っているんだろう。それはあなたの勝手なのかもしれないけれど、それに他人を巻き込むのは勘弁してもらえませんかね。そして、これだけ言っても尚、自分が被害者だ、などと吹聴できるんですかね。あなたが加害者なんだよ。勘違いしないでいただきたい。