あーあ、やっぱり(『北海道の夏山遭難に関して思うこと』補遺)

http://fugenji.org/thomas/diary/index.php?mode=res_view&no=6

で最初に指摘し、

http://fugenji.org/thomas/diary/index.php?mode=res_view&no=10

でメディアにも疑問を呈した北海道での遭難事故に関してだが、北海道警が事故原因の特定に近づいているらしい。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090816-OYT1T00077.htm
(『大雪山系遭難1か月、ガイドらテント持たず野営:YOMIURI ONLINE(読売新聞)2009年8月16日03時01分)における記事内容を(時間が過ぎるとリンク先が消えてしまうおそれが高いので)ここに引用しておく。

 北海道・大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で先月16日、東京の旅行会社が企画した縦走ツアーの参加者ら18人が遭難、計8人が凍死した事故で、同行ガイドらは当初、風雨をしのぐためのテントもなく、低体温症で動けなくなったツアー客と山頂付近でビバークしていたことがわかった。

 捜査幹部が明らかにした。道警は、パーティーの人数に対し携行する装備品が不十分で、ガイドが最後に天気予報を確認したのは遭難の2日前だった点を重視。ツアーを企画した「アミューズトラベル」(東京)側の刑事責任追及も視野に、事故から約1か月の17日、ガイド立ち会いの下で、遭難現場での実況見分を行う。

 一行のうち低体温症で動けなくなったツアー客らの一部が山頂付近でビバーク。しかし、簡易テントを持参していたガイドが下山したため、0度近い風雨の中で救助を待っていたという。その後、登山道整備業者が非常時用に残していた大型テントと毛布、ガスコンロなどの装備品を、付き添っていたガイドが偶然発見。テントに入った5人中3人は湯を沸かして体を温め、無事救助されたが、2人が死亡。テントから数百メートル離れた場所にいたガイドとツアー客の2人も凍死しているのが見つかった。

 また、ガイドは16日に天候が回復すると判断していたが、2日前の14日に携帯電話の天気予報サイトの情報を確認しただけ。捜査幹部によると、出発後に強風がやむと判断していたことも正確な情報に基づいていない可能性が高いという。

 道警では、ガイドの判断が適切であれば被害を防ぐことができたと判断。ツアー日程を優先して出発を強行した可能性もあるとみて、今後はアミューズ社の安全管理体制について調べを進める方針。

……結局、あのとき僕が書いていたことがそのまま問題になっているだけである。無論、それは僕が特別だからとかいうことではなく、「普通おかしいと思う」ことを率直に書いただけなのだけど。何処ぞの会長さんか何かの話でツェルト問題を総括した某新聞社(僕との対話後の記事【参考】の中にもツェルトという単語は一度も登場していないようだが)の担当者の方には、alternative な意見をぜひ載せていただきたかったし、他の全てのメディアからツェルトの問題が出なかったことに関しては、ここに猛省を促したいと書くしかない。

2009/08/16(Sun) 06:50:27 | 社会・政治
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Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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