無勉強?

mixi の Linux のコミュニティに「初心者のくだらない質問スレッド」というのがある。これの質問に時々答えようとするときがあるのだけど、やりとりをしているうちに嫌気がさしてしまうことが多い。世の中、自分の言う/書くこととか、他人の言う/書くことをろくに読まずに、ただ「教えろ」「教えろ」と言う/書く人が、どうしてこうもはびこっているのだろうか?

あまりにひどいので、あーここは「くだらない初心者の質問スレッド」なんだ、と理解して放置することにするのだけど、でも時々質問を読んで仏心を出してしまう。で……とある質問(この質問がそもそもおかしいので、率直に答えることが不可能なのだけど)に対して何事か書いたところが、

勉強で申し訳ありません」

勉強じゃなくて勉強じゃないの、日本語位ちゃんと書いてよ……ってな話になったわけだけど、世間で「勉強」という表記がそんなに一般的なものになっているのだろうか?

ここで、試しに google でこの二つの単語で検索をかけてみる。すると、今日の夜の時点で:

  • 勉強 の検索結果 約 12,700,000 件
  • 勉強 の検索結果 約 8,730,000 件
……え?ほら勉強は社会的に正しいとみなされている?数の論理で正誤を云々するんなら、Linux なんて使うのヤメテシマエ!って話だが、念の為にgoo 辞書でひいた「勉強」にリンクを張っておく。勿論だけど、勉強なんて項目は国語辞典には存在しない。

それにしても、悪貨が良貨を駆逐する、とは、トーマス・グレシャムもよく言ったものだ。日本の未来がいかに暗澹としていることよ。

【後記】さっきふと思ったのだけど、努めて好意的に見ると、「勉強」は「勉強」と「教養」を混同しているのか、という推論が成立する。まあそれでも、「勉強」という言葉を平気で人前で使う輩が無教養かつ勉強だということに、いささかの変わりもないけれどね。あと、「勉強」の方が検索結果の数が大きいのは、ひょっとすると google の仕様かもしれない……「勉強」という語が辞書にないから、「勉強」を検索した結果が入ってくる、ということが考えられる。

2010/04/16(Fri) 21:12:29 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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