swap out
今使っている shannon には、大分前にメモリを増設してある。現在のメモリは 4 G だ。購入後間もなくメモリを増設して、Microsoft Windows も 64 bit 版に変更した。勿論、Linux の方は最初っから AMD64 native である。
これだけメモリを載せていると、普段使用していてメモリが足りなくなることはまずないといっていい。ちょっと前まで、ちょっとケチってメモリと同じ大きさの swap partition を用意していたのだが、メモリの内容をこの swap partition に書き出す(swap out)ような事態に見舞われたことはなかった。僕が Linux を使い始めた頃……まだ Windows 95 が登場する前で、メモリが 8 M か 16 M か、とか言っていた頃だ……には、swap は実メモリの2倍を目安にして、というのが常識だったのだけど、今はそんなことを言う人はとんとお目にかからない。そりゃ、いくら Linux が昔より肥大化したとは言っても、メモリが昔の 1000 倍(妙なツッコミをされそうなので書いておくけれど、メモリや HDD の容量表示は 1000 が基準で、 1 G バイトは 1000 M バイトである)位に増大しているんだから、swap は確実にその重要性を失いつつあるのだ。
とは言え、いわゆる memory eater みたいなソフトがないわけでもない。今回問題になったのは Google Chrome なのだけど、この便利で速くて、でもメモリをかなり食うことのあるブラウザで、flash の表示がおかしくなった。たまたま調べものをしているところで、結構な数のタブが開いてあったのだけど、これが妙に重くなってきて、あれれ?と思ったら、一時的にキー入力を受けつけない状態になった。最近 SSD ユーザが言う「プチフリ」が発生したわけだけど、どうしたのかと思ってシステムモニタ(僕は XFCE4 上で CPU・メモリ・HDD のモニタを常駐させている)を見ると……おー、4 G 食いつぶして swap out してるじゃん!いやー、このシステム構成にしてから、初めての事態である。shell から Chrome のプロセスを手動で kill して事無きを得たが、まー Debian GNU/Linux sid 上で unstable な Chrome を使っていても、こんなことにお目にかかることになるとは思わなかった。
先日の HDD 換装に伴って、swap partition の大きさをメモリの倍に設定した(なにせ HDD が巨大になったしね)のだけど、これもこういうトラブル発生時には無駄ではないのかもしれない、などと思わされた事件であった。